アルプスの花〜7.セイヨウキンバイソウ

7.セイヨウキンバイソウまたはタマキンバイ~通称バターボウル~

Trollius Europaeus 

英名:Globeflower

ツヤツヤ美味しそう⁉︎ でも食べたら危険かも…な花🌼

春から初夏にかけて、草原にポンポン揺れる 明るく黄色いお花を見つけたら きっとこれです。

特に春先、小さく 地に這うように咲く大方の高山植物と違い この花は長い茎をすくっと伸ばし その先に 大ぶりかつ 鮮やかで艶のある黄色い花を咲かせます。

何枚もの花びらが まるで手まりのように見事にまん丸。その花びらの数はというと 10~15枚もあるそう。そして この丸い形のつぼみは いつ開くのかしら…と思いきや この状態でもう「開花」で これ以上開くことなく花期を終えるのです。

何枚もの花びらがある上に それを開かず中の雌しべと雄しべをガードなんて 虫の受粉を拒んでいるかのようだけど 大丈夫なのかしら…?と 余計な心配をしてしまいます。この花びらをかき分けかき分けたどり着いた 強靭で根性ある虫さんだけに蜜を与えよう…という かなり勝気な作戦なのかしら。うらやましい。

この特徴的な丸い形とツヤツヤした色合いから 通称"バターカップ"と呼ばれています。…最近は見なくなりましたが 昭和の頃 ちと格式ある西洋レストランでは バターをまん丸くして出してましたよね。今どきは そんな手間かかることしないのかな… 花からバターという発想も 西洋らしいですね。

☆キンバイソウはキンポウゲ科のお花です。キンポウゲ科の花は基本的に毒性がありますので 本当にバターボウルに見えたとしても 口にはしないようにしましょう😅

 

 

最初の2枚の写真:Fex谷に向かう展望台、フルチェラス展望台付近より。

 

下3枚:アルプ・グリュム駅にて。世界遺産鉄道ベルニナ線、愛犬イーラと共に。

 

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