国境沿いは言葉の交差点~北イタリアで普通に使われている言葉がドイツ語でした

私のベースキャンプ・北イタリアアルプスで日常的に使われている単語が実は思いきりドイツ語だった事に 今朝勉強していて気づきました。うちの地方では
「超疲れた」
の時頻繁に
Sono caput (ソノ カプット)
と言います。
響きが可愛くて好きで でもあんまり正統派イタリア語じゃねぇなぁ、きっと方言なんだろう…と何となく思っていましたが これはれっきとしたドイツ語単語だった。意味も同じだけど綴りだけ
kaputt
と、cでなくk 、ttダブル子音とゲルマン調になります。
↑ 毎日やっている言語習得アプリDuolingo(デュオリンゴ)より
やはりゲルマンとの境目に近い北イタリアだから混ざってるんだろうな、と感心した次第ですが 果たして本当に北部だけで通用するのかそれとも一応スマホ辞書でも出てくるという事は全国区なのか気になってきました。
あなたの地方では caput 使いますか? またはイタリア語勉強中の方 知ってた?先生にも聞いてみたら教えて下さいね🇮🇹
ちなみにこの言葉を検索していたら なんと医療用語にもなっていた。
Caput succedaneum
カプット スッチェダネウム
とイタリア語読みだとなる用語で説明によると
赤ちゃんが生まれる時 頭皮に一時的に体液がたまる現象らしく それは誕生の時の脳にかかる圧でそうなるらしい。(英語訳超適当なんで正しく知りたい方は自分で訳してね)
圧で一時的に変調…ってとこがいかにも”カプット” ですよね。その後のsuccedaneum もイタリア語(正しくはラテン語語尾)で「起こる、そうなる」だから 「カプットになる症候群」て感じでなんか可愛い診断名だなと ひとりツボにハマっております。
いやぁ 言語って 本当〜に面白いですね✨(昭和の映画評論家の模倣)
以上 たぶんほとんど誰にも共感されないマニアックなお話で失礼いたしました。

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