イタリア・ワイン造りの現場:ブドウ畑の2月・3月…
暦の上では春も間近。
でもまだまだ寒さも続き、自然もまるで死んだよう…
しかしこの時期からすでに、ブドウ畑では仕事が始まっています。
まず行うのが、まだ植物が冬眠期のうちに、選定作業。
そして切り取って出た大量の枝を、燃やしたりトラックで運んで始末。
さらにブドウ畑をキレイに掃いて、再び来るべきシーズンに向けてリセット。
大体この作業は、1月末から2月くらいが理想とされています。まだしっかり寒くて、植物が目覚める前の方が、枝を切った時に樹液が漏れたり、切り口から病気になりにくいそうです。
そして3月になると、今度は剪定した枝を固定する作業が待っています。
一本一本、向きをそろえて支柱や張り渡した針金に固定していく。
まだ「準備」であるけれど、なかなかの作業。でもこれが終わると、それまで雑然としていたブドウ畑がとてもスッキリ整い、畑も気持ちよさそうに見えます。
モリモリ緑の葉が茂り、生き生きとしたブドウ畑も好きだけど、冬のこんな光景も好きだったりします。
↑剪定が終わり、枝を集めて燃やしている人。
↑整然と並ぶ支柱と、色とりどりの手積みの石壁。
↑ぽかぽか陽だまりのお昼時。作業の手を休めブドウ畑でお弁当を食べる人。長い冬で縮こまっていた体をゆるませるように、この頃になるとなるべく長く外にいたくなります。
※選定の枝を燃やす光景は、こちら