自然は、手をかけただけ応えてくれる~桃みたいに巨大な杏が実りました
我が家の畑は今 あんず祭り☆
Festa delle albicocche
…桃ですかい!? というくらい 大ぶり プリプリに実ってくれた、今年の我が家のアルビコッケ(アプリコット→杏)。
寒い冬の間に行った 地道な剪定作業。春 開花と結実後間もなく行った 小さな実の間引き… ハシゴをかけてはよじ登り ひとつひとつ。また降りてはハシゴをかけ直し。
決して機械まかせにできない そんな手作業に一日かけていると 効率 という点では とても無駄な事をしているように思う時がある。
でも それをしただけ 自然はちゃんと応えてくれる。いや 時にそれ以上に。忖度や計算なく。だから 自然を相手に働いていると いつも学ばされるし 心洗われる。
農薬ゼロの我が家の杏は 大きさはまばらだし 時に傷もついてるけれど 中の鮮やかなだいだい色、完熟のとろけるような甘みは 太陽の光を凝縮したみたい。
大ぶりな上に豊作なので 我が家の保存用に取り分けた後は新鮮なうちに 近所やお友達におすそ分け行脚。田舎と言えど 畑持ってない方も多いので とても喜んでくれました。
↑花に頭を突っ込んで蜜を吸うミツバチのごとく、杏の木に頭を突っ込んで収穫にいそしむ私
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保存用には sotto grappa (グラッパ漬け)に。
畑始めた当初は せっせとジャム作ってたんだけど やがて養蜂を始めた為にパンには蜂蜜…となり カンティーナ(地下貯蔵庫)には 5年ほど前のジャムがまだ大量に残っている始末。
フルーツシロップ漬けもしてみたけれど 結構な量の砂糖を使うのに抵抗感。で 行き着いたのがグラッパ漬けである。
これなら ジャムのように加熱しないからビタミン壊さないし 砂糖量も少しで済む。そして 美味しく漬け込んだ後は フルーツもグラッパも 両方美味しくいただけるのだ。
フルーツは 余すところなくグラッパを吸収した為 大人のデザートみたいな上品な美味しさになり、一方グラッパには フルーツの甘みと香りが溶け出して 天然リキュールとして楽しめる。
↑グラッパ漬けにしたての杏。鮮やかなオレンジ色を閉じ込めて…
瓶の中に見える黒いツブツブは アルプスのお山で採取したジンの実。思いつきで香りづけとして入れてみた。
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冷蔵庫などないその昔 主婦の方達が 何とか収穫物を持たせようと編み出した保存方法が 実は冷凍なんかよりよっぽど日持ちがし美味しく 捨てる部分もないという。
原点回帰 温故知新。
コロナ、毎年の豪雨・大洪水を鑑みても これからのヒトとしてのテーマだと やはり思う。
↑大粒、豊作。
↑おまけ:杏の木にこしらえられた小鳥の巣。一度だけヒナを見ましたが、シジュウカラあるいはゴジュウカラ?見分け方がよくわかりませんが、要するにガラ系と思われる鳥でした(適当)
無農薬だからか、ガラにメルローに いろいろな鳥が我が家の畑に巣を作ってくれます。命いっぱい。