竹文化の日本、木と石文化の欧州

…しばしご無沙汰しておりました。今回の長い そしてとても濃い日本帰国が終わり 4月中旬にイタリアに戻ってきました事をご報告いたします。

今回は、初めてフィンエアーを利用したので、ヘルシンキ空港で乗り換えでした。早朝着で8時離陸のミラノ行きまで時間があったので空港のカフェで、久しぶりのイタリア式朝ごはん…コーヒーとクロワッサンというおやつ朝食を食べました。またこれから玄米と納豆のない生活が始まる…と思いつつも、こちらに来ればそれはそれでこのおやつ朝食も美味しいな、と思ったりして。今までは毎朝玄米と納豆ご飯だったにもかかわらず、乗り換えの早い事。適応能力が高い、という事にしておこう。まぁ要はお腹がいっぱいになれば何でもいいんです。

森林の国フィンランドらしく 空港は木がふんだんに使われていてとても素敵でした。壁はほぼ全面ガラス張りなのでとても開放的だし。飛行機を眺めながらゆっくりコーヒーをすする、というのがこれまた空港!って感じでいいですよね~。

スイス然りなんだけど 木と石材を組み合わせた細工がとてもうまくて 写真のメニュー立てみたいなのを見ると おぉヨーロッパ帰ってきたなぁ、と実感します。

日本始めアジアは竹の文化だからメンタルや性格も柔らかくフレキシブル、対してヨーロッパは針葉樹と石の文化だから 気質も堅く重厚なんだ…とは 自称日本通を語るパートナーF氏の分析なのだが なかなかいいとこ突いてると思う。

木の細工で比べても、日本は曲げわっぱ、こけし、一刀彫(鶏やワシなどの形を一本の木材から彫刻刀で削って作る東北の伝統工芸)など、丸みをおびた形、薄く薄く仕上げる加工、繊細な装飾…と、柔らかいイメージの細工特徴になりがちだけど、こちらはご覧のように無骨。ど~ん!って感じのが主。最近日本でも知られてきているチェーンソーアート(太っとい切り株をチェーンソーで直接削って動物などの形を作る)なんてのは、言ってみれば西洋人スケールでの一刀彫。

また、ヨーロッパでは家具や装飾品の価値を決める尺度のひとつに「重み」がある。何でも軽いよりは重い方が「ホンモノ」みたいな感覚があるのだ。確かにね、大理石と見せかけて中空洞、とか、天然木と見せかけて表面だけで内部は合板…とかやりかねないからわかるんだけど、重みに対する価値のおき方が日本よりずっと重要なのを知って驚いた。

あなたも、旅行などでヨーロッパに来る際には、是非「重み」を意識してみて下さい。結構何でも重いです。特にドアだね。大人でも体重かけないと開かないくらいどっしりしたドアがとても多い。まぁそれは防犯の観点もあるんだろうけど、一般家庭でも日本のドアよりはだいぶ重いです。なので、こちらに慣れてから日本に帰ってホテルや家のドア開ける時、すかっ…ってなる。「さぁドア開けるぞ~」と気持ち力入れてノブ回したら空振り、的な。日本に帰ってきた事を実感する要素のひとつでもあります。

↑ カフェの席より。機内持ち込み荷物は最近いつもこちら、モンベル35Lが相棒です。

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これからまた、畑を耕しつつ夏のガイド活動など行ってまいります。今回日本で会えた方も会えなかった方もお元気でお過ごし下さい。また晩秋には戻りますが、それまで待てない方はアルプスに来てね♪

↑ おやつ朝食したカフェを向かい側から見る。全面ガラス張り、床も木のフローリングで開放的かつ落ち着く雰囲気。

↑空港トイレのお手拭きタオルマシン。森のくまさんと、BGMには森林の鳥の声がずっと聴こえていました。

 

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