2020年度 今年のブドウ収穫結果は…?

2020年度 今年のブドウ収穫結果は…?

〜薬で"キレイ"に保つか、自然のままに"汚い"ブドウを受け入れるか… うちは当然、、、

🍇🍇🍇🍇🍇🍷🍷🍷

今年も無事に ワイン用ネッビオーロ収穫が終わりました。

今年の出来を先に申し上げよう。…

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60点
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今年は 結果的に難しい年だったなぁ。
春〜初夏は 当時の投稿やライブでもお伝えしたように とてもいい感じでした。コロナのロックダウンによって飛行機・車の往来が激減したおかげで 空気が綺麗になったからです。
そこはずっと変わらなかったのだけどその代わり 夏の暑さと高湿度にやられました。

日本でも記録的酷暑が続いた今夏でしたが それはヨーロッパも同じで ここアルプスも 連日日なたは35度前後。暑いのはいいにしても 湿度が厳しかったね〜。
蚊もいないくらいカラッとした低湿度が売りなはずのアルプスで 湿度が常に60〜80%というのは ブドウにとって大打撃でした。

暑さで例年より早く熟し 糖度も高くなったところにジメジメが加わると… そうです、腐敗が始まるのです。多少カビが生えたりハチや鳥に食われるのは例年のことですが 湿度が高いとそこからリカバリーできずにダメージが広がってしまう。高湿度により コバエなどの虫も発生しやすくなる… ほんと湿度なんて 肌が潤う以外にいいとこなし。

うちは やや離れた場所に二ヶ所ブドウ畑があるのですが より日当たりが良い方、つまり先に熟した畑の方は 大方がB級ブドウになってしまった。ざっと A級6割 B級4割くらいだ。それでも 例年より1週間収穫を早めてこの結果。いつも通りの時期にしていれば よりカビブドウが増えちゃってた事でしょう。

隣町の biodinamica ( バイオ ダイナミック〜ざっくり言うと自然農法〜)でしてるワイナリーさんも散々な出来だった…という事を小耳にはさみました。
一方で そんな気候にもまるで揺るがず 美しい房をぶら下げてる近所のブドウ畑もあります。しかしそのブドウをよく見ると もはやブドウ色ではなく 粒のひとつひとつが なんか白い液体が乾いたようなものでしっかりと覆われているのだ。それはおそらく 例年より多め あるいは強めの農薬でもって 無理矢理持たせているブドウなのでしょう…

そりゃね ワインになっちゃえばわからんのだけど 効率重視の大手や 薄利多売の安ワインには そういったブドウが使われている可能性大ですので 気になる場合は 誰が作ったか どういった工程で作られたか なるべくわかるワインを買うようにしましょう🍷

様々な食品表示がされなくなり 食を選ぶ権限が知らぬ間に狭まりつつあるこの時代、最も確実なのは自分で作ること。
そんなこと考えながらワイン造り始めて 早8年。

今年も 美味しいワインになりますように✨

※収穫から仕込みまで、一日のうちに一気に終わらせる収穫日。

その様子を、動画にまとめてみました。ご興味ある方こちらから↓

https://youtu.be/yY6pQewEN6E

 

↑わずかな日陰をしっかり有効活用して昼寝するイーラ

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