夢を叶える~ヘルンリ小屋アタック~

…自分の夢が叶うだけでも嬉しいけど
自分の持ってる知識や技術でもってお手伝いした結果
他の人の夢が叶った時の喜びはひとしお。
アルプスのご案内をしていてそんな場面があるとほんとにやってて良かったな、と思います。

"今回の旅はこの為に来ました!"…という方と
先日ツェルマットでも有名な山小屋のひとつ
ヘルンリ小屋に行って来ました。
ここはマッターホルン登頂を目指すガチのアルピニスト達のベースキャンプとなっており
そこに至る道も
ロープや急な階段が備えつけられた険しい道。
そこを あまり山の経験がない女性が1人で挑戦!
もちろん日本からはるばると、
一年ほど前から"ヘルンリ登頂"を目標に
計画、トレーニングを積んでいざ本番…!

↑行きのゴンドラから見えるマッターホルン。
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まず 一番心配な天気は最高に良かった。雲ひとつない快晴。しかしその分気温も高かったので 標高差700の登りは慣れてる人でもなかなかの苦行。
でも一度も萎える事なく 無事に彼女の目標に"登頂"しました。

休み休みしながらも 一歩一歩。
踏み間違えたり転倒したらそのまま滑落、さようなら…的な道がずっと続くので 一歩たりとも気が抜けません。

↑中間地点あたりの様子。下り時に撮影。高度感伝わるかな?下に小さくアリンコのように先を行く登山者達が見えます。また、写真左上に写っているのはツェルマットの集落。こんなに遠くに地面に張り付いているように見えますね。
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たまに見かける岩陰での休息で水分ゴクゴク。
何度も恨めしげに上を見上げては
まだまだ続く岩肌にため息をつきながらも
声をかけると「行きましょう!」と力強い返事。
せめて負担を減らそうと途中からは私がリュックふたつ抱えて気分はシェルパ。
ようやくゴールのヘルンリ小屋3260mに着いた時は
ベンチに倒れ込むように座りこみ
しばし言葉も出ないくらいだったのだけど
それは疲労よりも夢の地にたどり着いた感動と達成感からだったのだろう。
真下から見上げるマッターホルンのいつもとは違うアングルにため息をつき
いろんな角度から小屋と山の写真を撮って
小屋到達記念のスタンプとTシャツを買って
大満足でまた一緒に下りて来ました。
帰り道
"もうここに登れた今では他には何も怖い事はない"
"自信がつきました"
と言って下さり、
私もたった一日一緒にいただけだったけれど
前日打ち合わせした時の"行けるところまで行けたら…"と自信なさげに控えめな発言をする彼女とはまるで別人、的な変化が目に見えてわかり 感動しました。
海外旅行 というだけで
一生の思い出に残る大切な時間です。
そこに少しでも関わることができる事を
前々から貴重な体験だなぁ と思っていたけれど
さらにこうやって大きな夢を叶えられた瞬間に立ち会えたという事は
誰かの人生の転換期にしっかりかかわったって事ですよね〜
その人が一生 それを思い出す度に
その記憶の中にもれなく私がくっついて来るんだなぁ、と思うと
なんかこう 小さな事だけど歴史に足跡をつけたような気持ちになってとても嬉しく思います。
結局ヒトって 誰かの役に立つ事が一番の喜びだったりモチベーションになるものよね。
これからも
なんの因果かここアルプスの谷間に運ばれた種として
必要としてる方のお役に立つ花を咲かせ続けたいと思います。

…ヘルンリ小屋でしか買えないTシャツは
なんと日本ブランドモンベルとのコラボ製品
つい一緒に買っちゃって2枚になりました。
左のワインレッドが去年のカラー。
今年はミントグリーン!
毎年テーマカラーが変わるという噂…毎年揃えていくのもいいかもですね♪

↑同じくゴンドラ内から。…なんかタケノコみたい、って思う時あるw

↑目標に向かい、黙々と登る人達。海も山もアウトドアだけど、私が絶対山派なのは、基本チャラい人がいないから。なんで海にはチャラ男が集まるけど山の人はこんなに静かで聡明な感じの人が多いのだろう…とずっと疑問だったのだが、山に登るという事は計画性、忍耐、瞬時の判断能力が求められるし静かなので、そういうことを好む人、できる人が集まった結果なんだな、と。
もちろん海も自然との対話なのだが、水着になったりするのがいけないのかな…どうも海レジャーにはなじめない。。。あ、個人的意見です。

↑右の岩にある印、ブルーラインは「危険も伴うのでアルピニスト向け(ある程度山の経験がある人向け)」という意味です。

↑ゴール間近。直下からヘルンリ小屋とマッターホルンを見上げる。

↑ヘルンリ小屋のテラス。晴れているとこんな絶景を眺めながらのランチが楽しめます♪
ちょうど正面は、観光客が絶対行く展望台グレーシャーパラダイス。そこから左にブライトホルン、モンテローザ山塊も見えます。

↑ヘルンリ小屋登り口付近にある「テント設営禁止」の張り紙。ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語で書いてあるのですが、誰かがいたずらして英語のnotを消し「キャンプOK」にしてます。いけませんねぇ。ドイツ語も「禁止」のverbotenのvを消してerboten(提供します)に… とりあえず犯人は、フランス語とイタリア語はわからなかったらしい。
私が毎夏、専属で務めさせてもらっている日本の旅行会社では、一日ガイドサービスや現地支店によるサポートで、突然の電車遅延、体調不良などがあっても安心です。
夢を叶えたいけど躊躇してる…という方は、一度ご相談してみてはいかがでしょう♪
お問い合わせフォームよりご連絡下さいませ。
※冒頭の写真はイメージです。ヘルンリ小屋ではありません。