””” そこにいる理由 ,,,

””” そこにいる理由 ,,,
山のふもとの
小さな池の中に
蛙が一匹、住んでいました。
その池は小さいけれど
アルプスからの雪解け水が
たえず流れ込み
澄んだ 青い色をしています。
ほとりには、柳や葦が
ゆらゆらと やわらかい影を
水面に落とし
昼間は 太陽のしずくでキラキラと
月夜は 冴えた藍色に 光るのでした。
蛙は もちろん
その池が大好き。
生まれてから今まで
ずっと そこに住んでいます。
彼にとっては それが”世界”。
”こんな素晴らしい場所に
住めるオレは 世界一幸せだ!”
水辺にやってくる
スズメや ムクドリに
いつも 誇らしげに
語っていました。
そんなある日
水辺に ツバメがやってきました。
蛙は、いつものように
自分の池がどれだけ素晴らしいか
熱心に 語ります。
ツバメは いいました。
「うん、確かに きれいな池だね。
でも、僕が旅先で見た
地中海の青色や
太平洋の広さには
ちょっと かなわないな」
…そこで初めて 蛙は
”海”という言葉を知りました。
初めて、自分の住む世界以外にも
水のある場所がある
しかも、もっと広い場所がある…?
興味と、ライバル心から
蛙は ”海”のことが
どんどん気になって しょうがなくなり
その夏の終わり
ツバメが飛び立つのに合わせて
その背中に乗り
”海”を 見に行く事にしました。
・・・さて、その後の蛙は
どうなったでしょうか。
”海”の あまりの壮大さに魅了され
もう二度と 
池には戻らなかったかも知れません。
または、海を確認した後でも
”やっぱり、あの池が一番だ”
と思って 戻ってきたかもしれません。
結末は あなたが考えてください。
でも 大切なのは
何かを”いい”と 思うとき 信じる時
それだけしか知らない場合と
他の何かも知って
比較してから 自分の意思で
決めるのとでは 大きな差がある、
ということです。
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昨日の投稿を見ていただいた方には
おわかりの通り
”熱血カトリック”の
友人の話の続きです。
今日はちょっと
物語風に してみました!
※写真は、近所にある
川沿いの池。
まさに、アルプスの水をそのまま
ひいている きれいな池なんですよ~。
ぜひ、いらして下さいね♪
…こっそり、愛犬イーラも
写っています。
わっかるっかな~^o^

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