まだまだ続く想い出づくり

～イタリア兄弟・奇跡の日本ツアーDay4～

千枚田に続き能登に来て是非訪れたいのがこちら間垣の里・大沢。

冬大陸から直に吹き付けてくる日本海の冷たい風を家々から守るために集落全体が竹の垣根で覆われている村。

前日はあんなに晴天だったのに大沢集落に向かい出したらどんよりと曇りだし西から風も吹いてきた。まるで自然の演出かのようにますますこの地の哀愁を誘う。

断崖が続き入り組んだ半島のわずかなくぼみに身を寄せ合うようにたたずむ集落。

車で気軽に行ける今でも途中不安になるような道中なのに当時ここに住もうと決意した人々はどんなに苦労して開拓しどれだけ質素な暮らしをしていただろうか。

前田藩でさんざん栄え今も軽く明るい雰囲気残る金沢とのギャップ。その裏にはどんな歴史があったのだろう… きっと今も手作業で編まれている間垣を眺めていると歴史をつむいだ一人ひとりが見えてきそうな気がした。

…しん。と静まり返った集落では人より猫の方が多いのではと思うほど人に会わず遠巻きに我々外のもんをいぶしげに眺めるおばあさんくらいだったな。

しかしこういうとこに猫って合うよね。

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