赤羽とイタリアの共通点 みつけた

赤羽とイタリアの共通点 みつけた

赤羽の街並みは まるでイタリアの小さな町のようである。

JR赤羽駅より北東に広がる、昔からの宿場町・岩渕地区。ここには 今もまだ 蔵のある家や長屋が並ぶ。

その隣の志茂地区はと言えば 区画がなかなか複雑で うっかりすると行き止まりや 人ひとりようやく通れるくらいの路地が数多くあり 目的なく散歩して迷うのがとても楽しい地区である。

こういう複雑な道が残ってるってことは 古い街並みってことですよね…と 何気なく この地域の女将・克美さんにつぶやいたらば 「ここの細路地は だいたいあぜ道の名残りなのよね」という答えが返って来て 大変驚いた。

東京都心にあぜ道の跡…?

こんなに 住宅密集地になった現在では想像すら難しいことであるが その昔 ここらには田んぼが広がっていたという。

宿場町の岩渕地区が いわばタウンで その周りに 市民の食を支える農地が広がっていたわけだ。今の 都心に対する地方みたいに。

それがやがて 道路や鉄道を通す為に 当時空き地、あるいは買収しやすかった未開のエリアに駅を作り それと共に 人の流れも変わって行ったのである。

そんな構造は イタリア及び ヨーロッパの街とよく似ている。

イタリアならヴェローナや南のバーリ然り。私の住むTirano も実はそうなんだけど 大抵の観光地は 駅から離れた旧市街であり 道も言葉も分からぬ中 たどり着くまでドキドキした事は 旅行好きなら 誰でもあると思う。

そして 旧市街こそ 入り組んだ細路地の宝庫で 楽しいのである。

私は そんな特徴は ヨーロッパ特有のものと思っていたが 実はこんな身近にもあった。

岩渕&志茂地区は 赤羽の旧市街だったのだ。

震災や戦争で 失われた風景が多い日本なので ゼロから新しく区画整理された街も多く、気づかない、あるいは 忘れられがちだけれど 気をつけてみると 東京にも歴史の名残りが色濃く残っているものだなぁ。そう思いながら志茂の細路地を歩いていると かすかに蛙の鳴き声がして来る気がするのでした。

生まれも育ちも赤羽・志茂という 生粋のバネっ子(というのだろうか)、克美さんのお話がなければ 気づけなかったと思います。感謝。

そして 赤羽の旧市街復興に頑張っているコトイロ主催の宿場町まるしぇ。地元のお店や人とのつながりが楽しく 本当に かつての賑わいと絆を 宿場町に蘇らせる取り組み。素敵だと思います。

岩渕も志茂も 今ではメトロ南北線ですぐなので ぶらタモリするのに便利です。

これからは 日本も旧市街に注目!だね。



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