日本のイタリアンが本場より美味しい理由

日本のイタリアンが本場より美味しい理由

~なぜならそれは 「イタリアン」というひとつの日本料理ジャンルだから。

春らしい陽気の日曜日、いつも優しい兄夫婦が 私が前から行きたかった古民家イタリアン・レストランに連れて行ってくれました

なんと 予想以上に素敵かつ本格的古民家に 新鮮でカラフルなイタリアン… 期待値を大幅に超えた雰囲気とお味に 大変満足でございました

とろっとろ、あつっあつの肉塊に 熊本から来た無農薬カラフル野菜がどーんと乗ったビーフシチュー。ウェイトレスさんが言う通り ハマグリかと見まがうほどの大粒アサリのパスタ。プリプリ海老たっぷりのクリームパスタは 兄が頼んだのをちゃっかり試食。そして 赤ワインのみならず 義姉が飲み切れなかった白ワインも飲み干した後の別腹ドルチェがまた… 格別だったなぁ。

ご覧の通り まるでアートのような 見た目にも華やかで美しいティラミス~~~♪

イタリアン・ドルチェとして日本に上陸・定着したティラミスですが 実は本場のはずのイタリアにおいて 美味しいと言えるティラミスに出会えることはなかなかないのです。

ポピュラー過ぎて みんな適当な作りになったのか あまり人気がなくなったのかわかりませんが…

また イタリアのレストランにおいてシェフは 基本的にお料理専門でドルチェは作らないので 別個にパティシエがいるレストランでない限り どこかから仕入れたような 冷蔵プラカップに入ったティラミスが出てくる事も…

スーパーで売ってるティラミスも激マズだし 私の中では もはやティラミスはオワコン化していたのですが…

久々に出会った!感動するティラミス

後ほどシェフとお話できた時に伺ったところ 彼自身も 本場ティラミスの退化を感じており ここでは独自の マスカルポーネチーズ以外も使ったレシピで あのフワフワ感と適度な甘さを実現しているそうです。

…このティラミスの例にもれず 日本のイタリアンは 本場から学び その後 日本流にアレンジされて独特なものになっています。

今日いただいたメニューのどれも イタリアのレストランには普通ありませんから。

アサリを使ったボンゴレは あくまでアサリだけが具であるべきであり タケノコやプチトマトなんて入れたら「邪道」と見なされる。

ビーフシチューなんてものもない。たぶん イタリアのイタリアン・レストランでビーフシチューないっすか?なんて聞いたら 冷笑か説教されるに違いない。

かくに イタリアとは 伝統と原則を重んじる姿勢は素晴らしいが 裏を返せば めっちゃ保守的なのである。

その点 日本人は真逆な面があって それが特にグルメでは とてもいい影響を与えていると思う。

本場にはないパスタだらけ。でもちゃんとアルデンテ。基本を抑えつつ 自由に創作された日本のイタリアンは もはや 「イタリアン」という 日本料理のひとつのジャンルなのだと思う。

今日 純和風の古民家で日本のイタリアンをいただいて 実感した。

そんな ジャポリアーノ料理を 来月やってくる イタリア人友人に 是非食べさせたいと思います。

東川口のリストランテ谷澤。激烈推奨。



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