伝統とモダンが調和するスイスの街

伝統とモダンが調和するスイスの街
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…最近、スイスの
どちらかというと
シビアだったり、
ネガティブな側面を
クローズアップしている
感があるので
今日は、ヨシハラ的
★スイスのお気に入りポイント★
を ご紹介します。
それは、昨日お話した
住宅事情にも関連しますが
スイスの 建築技術と
センスについてです。
スイスというと、
『ハイジが住んでる』的
木造・三角屋根の山小屋、
あるいは
寒く長ーい冬を越す為に
分厚い壁と小さな窓で武装した
大きな家をイメージする方が
多いと思いますが…
実は それだけではない、
大変モダンな建築も
たくさんある国なのです。
しかも、大都市に限らず
エンガディン地方のような田舎でも
有名建築家デザインの住宅や
とても洒落た家が
たくさんあるのです。
まぁ、モダン建築といえば
日本も得意技ですから
それだけだったら
なんてことないんですが、
スイスの建築で
特に私が好きな点は
伝統を大切にしつつ
モダン・アレンジを
実現しているところ。
例えば、これ。
この夏私が滞在していた
Samedan(サメダン)の街中に
こっそりとある
私の超・お気に入り
住宅のひとつです。
どうでしょう。
まずこの すっきりとした外観。
波のような壁のデザイン。
かっこよくないですか?
写真2枚目は
窓と壁のデザインのアップ。
うーむ、アートだ。
Samedanは、
伝統的な住宅が多く残る
地元色あふれる 素朴な町。
普通、モダン・デザインな家が
伝統的な町並みに建つと
なんか、浮いちゃったり
わざとらしい感じになるものですが
この家は
不思議とまわりと調和していて
正直、気をつけてないと
見つけられないくらいです。
…その秘密はズバリ、
使用している建材と
このウェーブな外壁デザインにある、
と 私はみています。
この不思議な質感の壁は
特別、新素材を用いたわけではなく
昔から馴染みの
”コンクリート”を
染めて使っているそうです。
昔ながらの素朴な素材を
用いる事で、
周りとの違和感を排除する事に
成功していると思われます。
同時に、建築コスト削減にも成功…
と、いつか雑誌に書いてありました。
(億ションなスイスには
かなり重要な要素ですね!)
また、この外壁の
ウェーブデザイン。
”山”がシンボルである
スイスらしく
地層の様でもあり、
青空に溶け込む
雲や 波の様でもあり、
そして、3枚目の写真のように
背後の牧草地のうねりとも
溶け込むようでは
ありませんか?
この住宅は 決して
有名建築家によるものでは
ありませんが、
見る度に
”いい仕事してんなぁ!”
と 心で叫んでしまう
私でありました。
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伝統と モダンの調和。
自然と 人工物の調和。
これは、私達の
生きるテーマでも
あるべきだと思います。
伝統ばかりに固執していては
発展がないけれど
それをただ
捨て去るのではなく
尊重しつつ 
新しいものを生み出していく。
自然との調和は
言うまでもないですね。
今まで私達は
あまりに自然を
ないがしろにしてきたので
そのツケが
・10月に日本にやってくる
大型台風
だの
・3ヶ月雨降りっぱなしの
スイスの夏
だのという形で
現れているのだと思います。
この建築家のように
私達それぞれも
この世界に 何か
”破壊”ではなく
”調和”の印を残せるよう
努めたいものですね。
手遅れに なる前に…

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