イタリアで唯一のそば粉パスタ、試食大好評でした

Pizzoccheri in Giappone

…私の住む北イタリア、Valtellina (ヴァルテッリーナ)ではイタリアで唯一そば粉を食す文化があります。

令和になって初の宅飲み会初めだった昨日はそのそば粉パスタを日本で作ってみました。もちろん我が家の自家製ワインと共に。

最初いらっしゃる方々にお伝えした時は…

・えっイタリアでもソバがあるの？

・そば粉のパスタってどんなん？想像できん…

という興味津々もなかなかどんなものだかイメージできない…というリアクションでした。

私も食材は現地から調達していたもののワイン同様気候が変わると風味も変わるんじゃなかろうか… そして何より普段家で作る時はだいたいパートナーにお任せ(丸投げ、とも言う)なので一人でちゃんと作れるかしら… と内心心配でございました。

が… 出来上がりはなかなかグー♪ そして試食して下さった皆さんの反応は… 大好評♪♪♪

・こういうパスタとは思わなかった！

・これ日本でもイケるよ！

グローバルかつオープンにご活躍する方々からの嬉しいお言葉をいただきました。

意外なパスタ…それもそのはず。

第一にオリーブオイルは一切使いません。ソースとして使うのはたっぷりのバターそしてチーズ。

パスタの具はと言えばジャガイモと葉物野菜。しかもキャベツとかスイスチャードとか＂正統派＂パスタには入らない野菜。

そしてメインのそば粉パスタはそば殻ごと挽いてあるので日本のお蕎麦より風味が強くワイルドな仕上がりになっております。

これをねあ～してこうして隠し味の焦がし〇〇も入れつつ…でこんな一皿ができあがるわけでございます。

出来立てアツアツでチーズがびよ～ん、と伸びるさまはこの上なく食欲をそそる瞬間です

バターにチーズなんてものすごくもたれそうな気がしますが全粒粉そば粉のせいか思ったよりずっと食べやすく消化も良くて全然もたれません。

今まで地元にいらした日本のお客様多数にもほぼもれなく食していただきましたが老若男女問わず好評でした。ご高齢の方でも結局完食しちゃった～というほど。

日本でも昔から気軽にお腹を満たすものとして親しまれてきたソバ。それが全く違った形ででも同じようにイタリアでも親しまれているなんてなんだか不思議ですね。

そしてこのそば粉パスタを見るにつけ伝統食の素晴らしさを実感します。イタリア・アルプスの険しい山に囲まれた秘境にあって当時から地域で生産できるものだけで成立するレシピ。

オリーブなんて育たない寒冷地だけど牧畜地域なのでバターとチーズは豊富にある。土地が痩せていても育つジャガイモとソバを利用する…

食は文化と歴史を語りまた地産地消がやっぱり一番美味しくて効率的、ってことを教えてくれます。

このパスタを乳製品が高級食材になってる日本で実現しようとしたらとんでもないコスト高になりますね

食べたい方は我が町Tirano までいらして下さいまし。自家製ワインもれなく付いてきますよ

※動画・画像一部は佐和さんと克美さんご提供♪ありがとうございます

Follow me!