世界屈指の観光地なのに、なかなか情報がないのがイタリア。

あったとしても、英語に変換されていることはなく イタリア語のみの事も多い。

あるいは ネット上ではなく 現地にいないとわからない…

そんなことが多いのが実情です。

イタリアの有名観光地でもそうなくらいですから、

アルプスのふもと、田舎のTirano(ティラーノ)エリアはなおのこと…

Tirano在住の管理人の元には、プロの旅行会社さんからも問い合わせがあるほどです。

それだけ イタリア語で しかもピンポイントで検索しないと情報が出てこない。

あるいは、ネットで情報を載せて集客につなげよう…

そんな感覚さえ未だ薄いのが実情なのでございます。

すでにイタリア歴10余年。その間は常にここTirano。

観光関係のお仕事もしていることから 地元エリアの情報には

かなり詳しくなりました。

自分の中では普通だけれど、おそらく私しか知らないかも…?と

お問い合わせやご質問をいただく中で感じることがありますので

この場をお借りして よくいただく質問とその回答について シェアいたします。

今後も、よくいただく質問・皆さんに役立ちそうなネタについては随時追加していきたいと思いますので

ネットで検索しても出てこない情報に関するご質問は

お気軽にお寄せ下さいませ(^^)/

※ 個人的な旅程のご相談・アレンジ・アドバイスは有料サービスで承っておりますので、

別にお問い合わせ下さいませ。

◆ーーーーー FAQ よくある質問集 -----◆

1.Tirano(ティラーノ)からBolzano(ボルツァーノ)まで行ける公共交通機関はありますか?

同じイタリアアルプス。地図の直線距離では150キロメートル足らずでありながら、

氷河ができるほどの峠にさえぎられているために なかなか行き来しにくいのがこの二つの場所です。

そして、公共交通機関がスイスほど発達していないイタリアなので

こんな大変なところに電車を通そうなんて きっと案すら出なかったと思われ…

ということで、TiranoからBolzanoまで

直通で結ぶ電車やバスといった公共交通機関は ございません。

以下、それぞれのソリューション。

1.電車だけで両都市に行きたい場合:

①.ミラノを拠点に、それぞれミラノ~Bolzano往復、ミラノ~Tirano往復、と行き来する方法。

②.Tirano から 世界遺産ベルニナ線にてスイスに入り、その後オーストリアのインスブルック を経由してBolzanoに入る、あるいはその逆の北西大回りルートを取る方法。

2.バスも使い、ともかく公共交通機関だけで行く場合:

①.Tiranoから、世界遺産ベルニナ線でスイス入り。

その後、サンモリッツからスイスのポストバスにて、アルトアディジェ州の都市、Merano(メラーノ)へ。

ここから、Bolzanoに向けて電車が出ているので、それで向かう。

3.公共交通機関と、最低限しょうがない部分は車チャーターも使う場合:

①.Tiranoから、Bolzanoとの中間地点にあるスキー場、Santa Caterina(サンタカテリーナ)まで

公共バスで向かう。

そこからBolzanoまでは、車をチャーター。

※Tirano~Santa Caterinaスキー場までのバス。

通年運行。

所要時間:約90分。

詳細情報は、バス会社Perego HPで確認できます(イタリア語)。

→ http://www.busperego.com/index.php

※Santa Caterina~Bolzano間。峠を経由するので、車での所要時間は約3時間40分。走行距離は約190キロメートル。

4.もう面倒くさい!全行程チャーターで行くわ!の場合。

①.Tiranoにて、タクシーからバスまで、少人数グループから団体様までチャーター可能です。

…公共交通機関だと、どう行っても大回り・時間がかかるので、多少人数がいらっしゃり

荷物も多い場合は チャーターが最も時間と経済的節約になるように思います。

バスチャーターも、やっぱりPeregoさん

→ http://www.busperego.com/index.php

**********

…おっと サイトがイタリア語だぁ。わからない。。。

どうやって交渉すればいいの…?

そんな時は・・・ 管理人がお手伝いいたします☆

~信頼のおける地元とのコネで最善のアレンジを~

◆ 現地通訳・予約代行・交渉サービス

◆ 5,000円~

◆ ズバリ申し上げます。イタリア語に自信がない、確実に早く予約したい…

の場合は、自力で頑張ろうとせず ご依頼されることをお勧めします。

なぜなら…

・イタリア人も、日本人同様英語が苦手。英語でのメールやり取りでは意思疎通に疑問。

・しかもアルプスの奥地。若い人でも英語苦手多数。

・イタリアの「コネ」文化…もはや有名なお話ですが、イタリアでは 社会的地位より能力より

「知り合いである」ということが 大きな効力を発揮します。

✔ 外部の一見さんとわかるや、値段を吊り上げる

✔ 何のコネもない顧客の対応は、一番後回しにされる

…こういったことは イタリアでは日常茶飯事です。

管理人は ここTiranoに住みだして10年以上。

イタリア語が堪能のみならず、地元の方言までわかってきました。

様々な分野の方々とのつながりも構築できています。

ここでご紹介しているバス会社さんPeregoとも知り合いですので

交渉もスムーズにできるし ぼったくられる心配もないでしょう。

困った時は ご検討くださいね。

最近、タクシー会社社長とも親しくなったので、タクシー予約代行も承っております。

2.世界遺産ベルニナ線。特急と鈍行、違いは?どちらがお勧め?

どちらがお勧めか…割とよく聞かれる質問ですが、どちらも何度も乗ったことのある現地在住者視点からの回答は… ズバリ 「好き好き」です。

特急でも鈍行でも実は所要時間はほぼ変わりません。「特急」という名の別ながない列車…とでも覚えておいて下さい。

それぞれの特徴を列挙しますので 比較検討の上

お好みでご選択くださいませ。

ベルニナ特急の特徴 ベルニナ線・鈍行の特徴
◆必ず座れる(全席座席指定制)

◆座席指定のため、事前の予約と座席指定手数料が必要。

◆事前予約の為、席は確約できるが日時変更やキャンセルが一切不可。

◆本数が少ない。一日4~5本。

◆パノラマ窓。(天井まで全面窓)

◆パノラマ窓である為、窓は開かない。

◆サンモリッツには寄らず、一気にクールやダボスまで乗り換えなしで行ける便もある。

◆必ず席を確保できるため、ツアーの団体様が割と多い印象。

◆全席指定で予約券を持った人しか乗れないので立ち席が出る事はない。

◆特定の大きい駅のみ停車。主要な駅では10分ほど長く停車するので外に出て写真撮影などもできる。

◆車内販売あり(ない時もある)

◆特急と言っても、所要時間は鈍行とほぼ変わらず。

◆ 自由席(座席指定なし)◆座席指定ではないので、直前の思いつきで乗り込める。乗車賃だけでOK。

◆席の確約はできないが、時間や天気を見ながら好きな電車に乗れる。

◆本数が多い。約1時間おき。

◆パノラマ窓ではない。

◆窓が開く。(最近の最新車両だと少ししか開かないものもあり)

◆鈍行なので、Tirano発ならサンモリッツが終点。

◆自由席であるので、個人客が多い。団体もいるがその場合は大抵、車両ごと貸し切りになるので同じ車両になる事はあまりない。

◆全席自由席なので、区間や場所によっては満席に座れない、車内が混雑…という事がある。

◆各駅停車であり、好きなところで乗り降り可。途中下車有効。

◆車内販売なし。

◆鈍行だからとて、特急より内装がしょぼい・汚いということはなく、日本の列車なみに綺麗である(見習ってほしい、イタリア鉄道…)

ざっと、こんな感じでございます。

他、追記情報としては…

◆パノラマ窓は、天井までガラスになった窓のこと。CMやパンフ、動画などで出てくる車内の様子はたいていこれですね。いわゆるインスタ映えはする内装です。

冬は 車内で窓を開けなくても暖かいまま景色を楽しめる利点はあるが、

その分窓が開かず、シェードもないケースが多いため

夏場の晴天時は蒸し風呂・日焼けサロンと化すことも…

車内で日傘をさしているアジアの方も時々いらっしゃいます。

(ベルニナ特急は全線乗っても2-3時間だが氷河特急8時間乗車でカンカン照りだと結構暑そうです)

◆最近は、ベルニナ線の知名度が上がってきたのか

数年前よりずっと観光客が多い印象。

夏・冬、観光ピーク時の、特に夕方Tirano方面からサンモリッツに帰る便は

混み混みで座れないこともあります。

ただし、ハイキング帰りの方が途中からわんさか乗って来るケースが多いので

始発のTiranoから乗る分には問題ないでしょう。

3.Tiranoのベルニナ線駅で、スイスパスは購入できる?

回答:はい、可能です

Tirano駅前広場には、イタリア鉄道の駅と、レーティッシュ鉄道ベルニナ線の駅と、ふたつ駅舎がございます。スイスの会社が運営するベルニナ線の駅舎構内は「スイス」という認識になるので、基本的に、普通のスイスの駅と同じサービスが受けられます。各種スイスパスはもちろん、スイスのチューリヒからオーストリア行きの特急も買えますし、ゲペック(スイスの主要な駅間で荷物を宅配するサービス)も可能です。

4.冬場は、ベルニナ線は運休しますか?

雪深いアルプスの山間部を走る列車なせいか、時折この質問をいただきますが、回答は

年中無休で走っている

です。

もちろん 基本的に冬場はメートル級の雪に閉ざされるアルプスではありますが、それだけに 雪対策は万全。しっかり降雪があった日でも 電車のない夜中の間にしっかりレールは除雪がされ 運行に支障が出る事は基本的にありません。また、観光列車ではあるものの 地元市民にとっては生活・通学通勤の足でもありますので 公共インフラとしてしっかり整備されているのが実情です。よっぽど 除雪も追いつかないくらい豪雪の際には 半日運休や1時間以上の遅れが出る事もあります。が、あるとしても2年に1回くらいですね。

しかも近年は 日本同様 本場アルプスも積雪がどんどん少なくなっていますので 運休への心配はほぼしなくて良いでしょう。代わりに 将来の世界的水不足や食糧危機を心配した方が良さそうです。

他、より詳しいご質問はお問い合わせフォームよりどうぞ。