【アナタのワイン、ほんとにヌーヴォー?】

【アナタのワイン、ほんとにヌーヴォー?】
日本人は、いつからこんなに
ワイン好きになったのか…
と 思うほど
ボジョレー・ヌーヴォー の文字が
踊っておりますが。。。
イタリアで ワインを作っているものとして
ふと 疑問に思いました。
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この夏の終わりに収穫したブドウが
どうやったら この時期にワインになれるのか!?
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ブドウがワインに変わるまで…
実体験から申しますと
【6ヶ月】は 必要です。
私の住む 北イタリアでの
ブドウ収穫は 10月初め~中旬。
南イタリアや南仏は
もう少し 早いにしても
頑張っても 8月末~9月。
そこから 6ヶ月…
うーむ、計算が合わない…
そう思って、ネットで調べてみました。
するとやはり
ボジョレー・ヌーヴォーは
通常の発酵方法ではなく
『MC(マセラシオン・カルボニック)法と呼ばれる
急速発酵技術を用いて数週間で醸造される』
(ウィキペディア:ボジョレーワインの項より)
ということです。
なぜ わざわざ早く発酵させるの (?_?)
というと ウィキの記述によると
”もともとは その年のワインの出来を決める
業者向けの 試飲会であった”
とか。
それが だんだんイベント化して
マーケットとして こんなに大きくなった…
と いうわけです。
急速発酵技術を用いて出来たワインの為
本来のボジョレーワインとは
味が異なります。
一般的に ”若い”味になるようです。
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ワインを作っているものとしては
”それって ドーピングじゃん?”と
思うのですが まぁ
それが 好きな方はいいんです。
ただ、日本のマーケットを見ていると
”ボジョレー”に便乗して
普通のワインもボジョレーっぽく売っていたり
居酒屋でもスーパーでも コンビニでも
ボジョレー ボジョレー…
なんか、ちょっと過剰かな という気もしますし
よくわからずに 全然ボジョレーヌーヴォーじゃない
ワインを そう思って買ってしまっている方も
いそうなので
ちょっと 情報提供してみました。
ちなみに、イタリアワイン版の”ヌーヴォー”は
”Novello”(ノヴェッロ)
と 言います。
おいしいワインで 素敵な夜を♪

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