”いつも通り”から生まれるもの

”いつも通り”から生まれるもの
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この、アルプス谷間の田舎町での暮らし
私はとても気に入っているのですが…
ひとつだけ、つまらんなぁ、と思う点があります。
それは、皆さんあまりに
『時間通り』な事。
傍から見ていて一番わかりやすいのが、
昼時ですね。
基本的に、職場にも学校にも食堂がなく、
自宅に帰って食事をとる習慣から、
12時になると、狭い町の道路は大渋滞。
みんな、早く家でのんびりしたい気持ちから
目が血走っております。
そのひと時の渋滞が終わると今度は、
町はまるでデッドタウンのように
静まり返ります。
家でのんびり昼食のあとは、
午後に備えて、プチ・シエスタ。
多くのお店も昼休みで閉店するので
街を行き交うのは、手持ち無沙汰の
観光客くらい。
まぁ、仕事のある平日ならわかりますよ。
ただそれが、日曜・祝日もなんだなー。
さすがに渋滞はなくなるものの、
デッドタウン化は同様です。
今、我が家のすぐそばで
自宅の改修作業をしている家族も、そう。
みんな 定年世代なんですよ?
別に時間に縛られているわけでもないのに、
いつも 11:50くらいになると
きっちり 後片付けを始め
12:00、教会の鐘が鳴るが早いか
一斉に引き上げます。
…仕事が波に乗っていたら
ひと段落着くまで
それに集中する。
そのことで、仕事の能率も上がりませんか?
たまには 違った時間に食事をする。
日常に、変化が生まれていいじゃないですか。
胃腸にとっても、多少食事時間に
変化をつけた方が健康的、という話もあります。
しかし、いつもの生活に慣れきった人にとっては
能率や変化より、習慣を守る事の方が
大切なようです。
“いつも通り”から生まれるもの。
それは、怠惰で思考の欠けた人生
でしかない、と私は思います。
“習慣”からくる怠惰。
慣れきった事の繰り返しによる、無思考。
そうして無思考のすき間に
あっという間に入り込むのが
TVや雑誌の広告達。
素敵なイメージや言葉で
“これを買うと新しい暮らしが♪”と
誘いかけます。
また、習慣に染まった人は
大勢から外れる事も嫌うので
流行りに遅れまいと、必死に
皆と同じものを買いにいく。
何も、新しいものを買わなくても
自分の工夫次第で
”非日常”はいくらでも
作り出せるのに。
“習慣”で暮らす事は
楽ではありますが、
楽 と引きかえに
多くの 新鮮さ、楽しさ、
そして”自分らしさ”をも
失うことに つながるのです。
本当に 自分の毎日を
過ごしたいと思ったら
まずは TVを消しましょう。
そして、
”今日は、どんないつもと違う事を
しようかな?”を考えましょう。
日常が退屈なのは
退屈な生き方をしているから。
さぁ、自分で創り出そう、
自分の人生だもの♪

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※写真は、クリスマスイルミネーション…?
じゃないよ。
スイス、ユングフラウヨッホ展望台の
展示室のひとつ。
星のように見えるのは
スイスのシンボル、エーデルワイスです。

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