イタリアでは犬のヘアカットも大胆・個性的

イタリアでは犬のヘアカットも大胆・個性的

…え、私の知ってるモフモフ犬イーラはいずこへ?

毛がモフモフな上に 伸びてくると絡まり合ってくる牧羊犬種イーラは 毎春 思い切ったヘアカットをします。

去年も 私が日本にいる間に彼が いつもお世話になっている近所のトリマー、マリアのところに連れて行き ロン毛のじぃさん風犬が仔犬みたくなってて可愛かった。

しかし今年のヘアカットには 私は元々 かなりの懸念 いやむしろ 確信に近い あまりよろしくない予感を抱いていたのだが… 見事に的中、どころか それを上回る 大変個性的なスタイルに出来上がっていた。

彼曰く 「近所のみんなから "犬替えたの?"って言われるんだよ~(楽しげ)」

…そりゃそうだろう!

飼い主の私からみても 元の面影ほとんどない裸体。耳と足元だけ微妙に残されたこのスタイルは 駄作プードルとでも呼ぶべきか。画像では見えにくいけど シッポはほんの先端だけ 筆のように毛が残してあり 弱っちぃライオンみたい

しかし なぜ今年はこんなスタイルになったのか。そして私は それをある程度予想できていたのか。それは 彼から「今年はフランコに切ってもらう」と聞いていたからです。

フランコとは 個性的トリミングをするカリスマ・トリマーの名前…ではない。

スイスで 牧羊を生業としている友人のことである。

今やスイスでも珍しい 牧羊・牧牛を専業としており 季節ごとに家畜と共にスイス国内を移動する 正に21世紀ペーターなおじさんである。

何百頭もの羊と共に暮らし 時にはさばき、そして春には鮮やかな手さばきで毛刈りをする…

そう 羊の毛刈りと同じメソッドで イーラは刈られたのだ。

美的感覚より 効率最重視のヘアカット。

さすがの激変ショックに本犬も カットされてから三日間くらいは 恨めしげな視線でパートナーF氏を見上げてたそうだが… 耐えろイーラ。毛はまた伸びてくる。

…しかしよく見ると さすが毎年何百頭の羊を刈っているフランコだけあって 仕上がりは雑なように見えるが 実はハイレベルなテクニックで刈られていることがわかる。

第一に こんなに丸刈りなのに 地肌に傷ひとつない。動く生き物相手に しかも 絡まりあった長毛なのに 均等にかつ肌を傷つけずできるのは 犬を飼っている方ならわかると思うが 至難の技だ。

さらにすごい点として 顔に注目である。

目や鼻・口周りもスッキリ短くされているのに 耳だけフッサフサ… デリケートな顔をされる時ほど犬は動くから そんな中でこの仕上がりはすごい。飼い主の私ですら 顔のカットに苦労するのに…

というわけで かなり思い切ったサマーカットになったイーラですが 私が戻る6月には どれだけ伸びているか楽しみですね♪

…せめて 会ったらわかる程度になってて欲しいな



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