「犬は家族ですから」の本当の意味

「犬は家族ですから」の本当の意味

日本でもスイスでも 「犬は家族」。でもこんなに扱いが違うのは どうもこの根本が決定的に違うからなんですよね…

スイスでは 犬は実に自由に過ごしている。

・散歩:基本リードなし(大都会はまた別だろうけど)。

・乗り物乗車:バス、電車、ロープウェイ、馬車(笑)…何でもオッケー。

・レストラン・ホテルもオッケーが標準。

・山:ダメなわけがない!

一方日本は これとほぼ真逆の状態であり 日本からいらしたお客様は とても驚き また羨ましがるのだった。

日本でもスイスでも 犬は家族のように大切にされている。でもどうも その「大切さ」の感覚が違うんだよな。

スイスでは このように至る所でワンコを目にし…ということは 当然犬同士の接触の機会もあるのだけれど 吠えあって騒がしくなることは滅多にない。乗り物でもレストランでも 実に大人しく座っている。椅子の下に目をやって ようやく あ、いたの!というくらい。

散歩道や山で リードなしでお互いの犬が出会ってもノープロブレム。てかむしろ 放してた方が 彼らなりのやり方で折り合いをつけるんですよ。お互いクンクンし合って確認したら あとは自然に離れて行く。つながれてるから吠えるのである。

そんな 人と犬が調和しての暮らしが実現できる前提には しっかりとしたしつけがある。スイスの飼い主達は 犬のことを可愛がってはいれど ちゃんと「犬」として見ている。きちんとヒト対イヌの一線を引いて主従関係を保っているから 犬も従うのである。

一方 時々帰る日本で良く目にする犬事情と言えば…

犬に服を着せ 散歩と言って なぜか犬はバギーに乗り 誕生日と言ってはお犬様用のケーキを買いに走り… 「愛玩動物」とは良く言ったものであるが 当然ながら 犬はマスコットではない。生きた動物である。本来服などいらず 毛に覆われた犬が服を着せられて どんなに暑いか 動きにくいか 考えたことがあるのだろうか?バギーに乗った小型犬は 特に東京都心でよく目にするのだが あれは完全に イヌの散歩と言うより「都会で犬を飼えちゃってるオレ(私)」演出のアクセサリーにしか見えず いろんな意味で痛々しい。

そして 可愛いから、と犬がねだるままにおやつをケジメなく与え…かわいそうだから、と 自分の布団にまで入れているうちに 結果 犬に振り回されている飼い主のなんと多いことか。

家族として本当に大切だからこそ 子ども同様 しっかりとしつけをする。同時に 自分の所有しているものとして 大人としての責任を持つ。そんな姿勢が スイスの飼い主さんからは見てとれる。

日本の犬事情を嘆く飼い主さんは多いけど 日本全体 犬への姿勢をもう少し成熟させないと なかなか変わるのは難しいでしょうね…

※動画・写真は 山で出会ったワン達。彼らには 彼らの世界があるのです。



https://www.facebook.com/507122242803562/videos/994703587378756

Follow me!