世界一眺めのいいベンチ

世界一眺めのいいベンチ

前回に引き続き エンガディン深掘り・第2弾です。

スイスのお山のハイキングコースは 大変良く整備されております。

道は歩きやすく、分岐点には きちんと標識があり、時折道しるべに 白地に赤の「ハイキングコース・マーク」が 木の幹や岩についている。この印は 普段は特にあってもなくても良いような気がするのだが…いざという時 大変助かる存在となる。

それは 今回の写真のようなガレ場や まれにある獣道みたいなコースの時、そして 深いガスがかかった時である。

ただでさえ 1800mと標高の高いサンモリッツ。それより高いハイキングコースでは ちょっと雲が低くなると あっという間に視界が悪くなる。ひどい時は5m先も怪しく 知っている道でも途端に足元が不安になり ましてや知らぬ道であれば 一寸先は崖かも知れぬ。一歩を踏み出すのも恐ろしい。五里霧中とはこのことである…となることがあるから 本当に山とは怖いものである。

そんな時に この白×赤マークは 非常に心強い存在となる。なぜか ガスがかかった中でも良く判別でき まるで計算したかのように 視界が途切れる手前に ちゃんと次のがあるのである。まさに命綱。

人知れず ペンキ缶片手にこのマークをつけて行ってくれた係の人に そして おそらく毎年チェックして塗り直してくれる自治体(たぶん)に 心から感謝を述べるのであった。

そう言った さりげなくもしっかりした配慮が さすが長年アルプスと生きてきたスイス人の素晴らしさなのだろう。

円安なことでも ますますスイスへの旅費及び物価は 日本人には高く感じられつつあるが 文句を言ってはいけない。それだけの価値があるのだから。

…ということで 話がそれましたが 動画は前回の地点から さらに30分ほど進んだ場所からでございます。

エンガディンの特徴である…広いU字谷に沿って 大きな湖が点在する地形…を一望できる場所。

このように ハイキングコースの要所要所に 休んで絶景を眺められるベンチがある点も魅力ですね。

個人的に…エンガディンで一番眺めのいいベンチだと思う。次回は 玄米おにぎりを持って出かけよう♪

※動画では 見える山の説明などしています。周りはスイス・ドイツ系のハイカーの中 1人日本語で独語する なぜか犬連れの怪しいジャップ。その苦労を少し感じてね。



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