Il Santuario Basilica della Madonna di Tirano(ティラノ・マリア聖大聖堂)

 
旧市街の Palazzo Salis(パラッツォ・サリス)と並び、
 
Tirano訪問時には 必ずおさえたい
 
二大観光名所のひとつ。

 
Tiranoの町、西側入り口にそびえており、
 
ミラノ方面から電車・車で町に入る時、まず目に入る建物。
 
また、ベルニナ鉄道もこの教会のすぐそばを通過するので、
 
スイスから来た方にとっては、最初に目にする大きなイタリアらしい建造物。
 
市民からは、通称「Tiranoのマリア様教会」としたわれています。

 
言い伝えによると、1504年、聖マリアがこの地に現れて
 
「ここに教会を建てなさい。訪れた人達に恵みをもたらそう」と
 
地元の農夫、Mario(マリオ)に命を下されました。
 
その命を受けて建てられたこの教会。

 
カトリック教のイタリアにおいて、信仰的にも重要な教会のひとつです。

 
…実は、日本でいう「仏舎利」のごとく、イタリアにも
 
“マリア様降臨教会”は たくさんあります。
 
しかし、これほど立派なものは イタリアの中でも珍しいです。

 
その、内部の豪華で緻密な装飾、2,200本ものパイプを用いた
 
パイプオルガンなどは、ミラノのDuomo(ドゥオモ)、
 
パヴィアの教会に続き、ロンバルディア州の中でも
 
重要な教会のひとつに数えられます。

 
アクセス:
 
駅から徒歩で、約20分(1.5キロほど)。
 
駅前のメイン通りからすでに教会がみえるので、
 
それに向かってひたすら歩きます。

 
町巡回バス、Trenino Giallo(トレニーノ・ジャッロ)を利用してもいいでしょう。
 
運賃は5ユーロ。

 開館時間、料金:通年。特に決まった時間なし。無料。
 (日中は基本的にいつでも開いています)

 ミサの時間以外は、自由に入って写真撮影も可。
 (ミサ中でも、マナーを守れば一般の方も参加可。
 運がいいとパイプオルガン生演奏が聴けます)


 ※ 教会観覧のマナーとして、

 1.帽子をとりましょう。
 2.サンダルに短パンなど、露出の多い格好では入らないようにしましょう。
 3.祈りを捧げている方もいらっしゃいます。大声や、写真の連写などは避けましょう。

   マリア教会遠景 
   マリア教会  教会正面
 アイボリーを基調に、エレガントな外観。
   教会内部  教会内部。
 床も壁も天井も、隙間なく装飾で埋め尽くされています。
 ドーム型天井の装飾は、Stucco(ストゥッコ)と呼ばれる
 化粧しっくい細工。
 フレスコ画が多いイタリアの教会において
 割と珍しい天井装飾です。

 大理石の柱、信者が座る長椅子の寄木装飾など
 大変バラエティにとんだ イタリアの装飾技術が
 観察でき、歴史的・芸術的にも
 貴重な建物といえるでしょう。
   下から見上げる  パイプオルガンとドーム型天井を
 下から見上げたところ。
 …大きすぎて、写真ではよく
 わかりません^^;
   オルガン オルガンを見上げる観光客と共に。
 これで、大きさが想像できるかな?

 12本の大理石柱で支えられており
 一見、宙に浮いているようにも見えます。

 しかし、この状態でもう500年以上も
 耐えているなんて、
 地震の多い日本ではちょっと想像できないですね。
 教会入ってすぐ左手にある、
 マリア様の祭壇。
 この場所に、マリア様が
 降臨された事を示すべく
 祭壇が造られました。  
  マリア祭壇全景
 マリア像アップ。
 若々しく、福々しく
 いい表情です。
  マリアアップ
 祭壇後方に回ると…
 鉄格子に囲まれた中に
 “マリア、マリオの前に現る”
 の場面が再現されています。
  マリア降臨図
 その下には、
 “正にこの場所に聖マリアの
 おみ足がつかれました”
 という版が。

 マリアへの、特別な信仰心が
 感じられますね。
  マリアの足がついた所
  銅版  教会近くにある、聖マリア降臨をあらわす銅板。
 『1504年9月29日、
 Mario degli Homodei(マリオ・デイ・ホモデイ)の
 前に聖マリア降臨』
 と、銅板下部には書いてあります。
  ベルニナ線説明版  同じく教会そば、駅に向かう歩道沿いにある、ベルニナ鉄道に関する説明板。
 いつでもテーマカラー、赤で統一です。
 これよく見ると、古い線路のリサイクルなんです!わかりますか?
 なかなかのアイディアですよね♪
  いでででで…  ☆おまけ☆ 装飾の一部

 “いでででで…”

 時々、『これは…本気でつくったの?』というような装飾を見かけます。
 まぁ、外国人から見た日本のお寺や神社の装飾も同じような感覚なのだろうけど…
 これは一体何をあらわしているのだろうか…



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