こちらでは、実際に現地で配布されている
世界遺産・レーティッシュ鉄道ベルニナ線の時刻表の読み方
を解説しております。
当HPで同じくシェアしております現地配布の最新時刻表と対応させながらご覧ください。
(時刻表はHPのトップから探せます)
1.ベルニナ「特急」だけじゃない!
日本語のサイトでは、ベルニナ特急しかヒットしなことが多いですが、実際は「特急」の他、「普通(鈍行)」もございます。
普通列車でしたら、大体1時間ごとに運行。
2.夏ダイヤと冬ダイヤ
レーティッシュ鉄道ベルニナ線には、夏ダイヤと冬ダイヤがあります。
観光ピークとオフピーク、サマータイムの影響に合わせてダイヤが変わるためです。
◆冬ダイヤ有効期間:
毎年大体年始から05月中旬まで 及び
10月下旬から年末まで
◆夏ダイヤ有効期間:
毎年大体05月中旬から10月下旬まで
です。ご注意ください。
3.時刻表内の注意書きの説明
各時刻表の下部にある、グレーの帯部分の翻訳です。
※年により若干の日にちの変更などあり。当翻訳を参考に最終的にはご自分でもご確認を。
Spiegazione dei segni(時刻表内、マークの説明)
◆BEX:Bernina Express
パノラマ窓搭載の、ベルニナ特急。予約必須。
※全席指定席にて、普通運賃の他に座席指定料がかかります。
◆X(バツマーク):Fermata su richiesta
リクエスト・ストップ
※車内の降車ボタンを押さないと通過する駅
(バスと同じように、事前にボタンを押して降りる事を意思表示する)
◆(自転車に斜線マーク):Senza trasporto di biciclette
車内自転車持込禁止
◆(グラスマーク):Servizio catering al posto
車内にミニバー(車内販売)あり
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以下、ここから【冬ダイヤ】【夏ダイヤ】ごとに片かっこの説明をします。
ー1. 冬ダイヤ
1)Servizio bus e…(自転車禁止マーク)
電車ではなく、バスの代行運行。自転車持ち込み禁
2)Da lunedi’ a sabato,,,,
月曜から土曜運行、祝日は除く
3)Da lunedi’ a venerdi’,,,
月曜から金曜運行、祝日は除く
4)Servizio Bus Poschiavo-Samedan…
ポスキアーヴォからサメダン間は、バスによる運行。
以下の期間を除く、日曜日のみ運行する。
→→運行しない日、またはクリスマスなどイベント日なので運行する日が書いてある。
5)Circola giornalmente;dal …以下日にち
書いてある日にちの間、毎日運行。
6)Partenza dalla fermata Pontresina, Gitogla.
当該便(バス)は、ポントレジーナ町のバス停Gitoglaから出発する。
※夜間便なので利用する観光の方はまずないと思いますが、ポントレジーナのバス停はちょっとわかりにくいので利用時注意。当バス停は街中ではなく、ポントレジーナ駅と街の間のものすごい辺鄙な場所にあります。
7)Da Poschiavo, fermata solo per scendere.
ポスキアーヴォからは、降車のみ可能(乗車はできません)
Con riserva di cambiamento di prezzi e orari.
注意書き:予告なく、料金やダイヤが変更となることがあります。
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-2. 夏ダイヤ
1)Servizio bus
電車ではなくバスによる代行運行。
2)Da lunedi’ a sabato,,,,
月曜から土曜運行、祝日は除く
3)Da lunedi’ a venerdi’,,,
月曜から金曜運行、祝日は除く
4)Servizio bus, da lunedi’ a venerdi’,,,
指定期間、月曜から金曜日、電車ではなくバスでの運行。
祝日は除く。
・太陽マーク:In caso di bel tempo,,,,
晴天時、表記の期間において屋根なしパノラマ車両連結で運行。
席に限りあり。予約は不可。
※普通車両の最後部に、トロッコ列車車両が一~二両連結される。
素朴さと、風を感じながらの乗車が楽しい、黒部峡谷鉄道のイメージです(^-^)
しかし、当然この車両に人が殺到するので、
乗りたい場合は早めに駅に着きましょう♪
下に参考動画あり。
・赤で三人人のマーク(New!):2024年夏季時刻表より新たに登場。意味は「混雑が予想される便」。コロナ後、海外旅行に火のついた方々が世界中にいるようで、突然今までになく混みだしました。コロナ前までは、混むと言っても座れない事はまずなかったけれど、時間によっては席が見当たらない事も…窓口の人も「Troppo!(混みすぎや!)」と辟易していましたが…というわけで、少しでも混雑緩和の為に、または乗客への覚悟の為に、今回からこのマークが導入されたようです。
特に、
・朝9時台、Tiranoからサンモリッツに行く便
・午後15時前後、サンモリッツからTiranoに戻る便
にマークがついています。
つまり、Tiranoに滞在して日帰りでベルニナ線を楽しむ…という方が増えてきたという事でしょう。今まではサンモリッツ滞在のTirano日帰りが多かったのですが変化を感じます。まそりゃね、サンモリッツのホテルや飲食代、前から高かったけど、なぜかコロナ後ますます上がり、さらにスイスフランの高騰で、とてもじゃないけど海外庶民には気軽に滞在できるお値段じゃなくなってきましたよ。ユーロ圏の人にとってもイタリア滞在と比べて体感2倍以上の差ができました。滞在コスト半額以下でしかもより美味しいイタリアの食を堪能できるなら、そりゃそうしますよね。今までのサンモリッツは知名度に任せてだいぶ殿様商売でしたが、これをきっかけに何か変わるかしら…
Con riserva di cambiamento di prezzi e orari.
注意書き:予告なく、料金やダイヤが変更となることがあります
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参考:夏場に楽しいトロッコ車両
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※ スイスなので、大体ダイヤ通りに運行しますが、15分程度の遅れはよくあることです。
旅程には余裕をもって行動しましょう。
※ 「祝日を除く」とある時、その祝日とはスイスのカレンダーに従います。
日本やイタリアとは違いますので注意しましょう。
※ 時刻表翻訳は、ボランティアでシェアしております。
当ページを参考にした結果のトラブル(実際と違った、乗り遅れたなど)への責任は負いかねます。
セルフチェックしておりますが、もし訳間違いなどありましたらお知らせください。
何度乗っても飽きない、世界遺産レーティッシュ鉄道ベルニナ線!沿線の深掘りハイキング・地元ワイナリー訪問、ランドヴァッサー橋も含めた乗り鉄撮り鉄ガイドなど、現地在住ならではの知識と経験、コネクションでオンリーワンの旅のお手伝い。お問い合わせはお気軽にHPトップの「お問い合わせフォーム」、またはこちらのメールアドレスまでどうぞ。
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楽しい旅になりますよう、お祈り申し上げます。