モルテラッチ氷河末端まで行けるハイキングコースの起点として有名なMorteratsch駅。たいてい乗り降りがありますが、一応リクエストストップ駅です。

駅から氷河末端までは、ほぼ平坦で広く 歩きやすい道。公式の標識では「約1時間」となっていますが、年々氷河の後退が激しく どんどん距離がのびているのが現状です。私が初めてここに来た 2008年頃には 本当に「氷河末端」という感じで 舌の先端に触れ、また登ることもできました。

※当時、氷河末端で撮影した氷河の様子はこちら。当HP前バージョンの1ページにて、スマホ非対応ですからちょいと見にくいと思いますがご勘弁を(時代を感じるね)

氷河にまだ触れた事ができた頃のMorteratsch(モルテラッチ)

しかし 今はその影もなく。コースのゴールまで行っても 岩場と白濁した川が流れているだけ…って感じです。夏の暑い日に行くと かろうじて残っている氷河がみるみる融けて その時に落石する様子が観察できます。実際に 時折大きな岩も落ちてきますので あまり近くには寄らない方が無難。2018年には その落石で 観光に来ていたベルギー人の女の子が亡くなっています。

コース道すがらには 氷河の後退速度がわかる標識と 氷河の成り立ちやこの地域の文化がわかるパネルがありますので 地域文化や自然の勉強にはなります。(ドイツ語、イタリア語、英語表記)

にしても 毎年帰るたびに ものすごく後退していて 悲しくなるとともに ヒトの生活の仕方など いろいろ考えさせられる場所です。

ここから少々歩きますと ベルニナ線の紹介でよく見るアングル、モンテベッロ・カーブにて モルテラッチ氷河とベルニナ線の撮影も可能。

氷河末端まで往復する平坦コースの他、氷河のすぐそばに建つ山小屋、Boval Hutte(ボバール小屋)まで往復するコースもございます。小屋往復コースは標高差と途中氷河のモレーン上の狭くじゃりじゃりした道を通りますので、中級以上~日本でも山歩き経験のある方~の方にお勧めです。