旧市街 San Martino (サン・マルティーノ)教会
 Tirano旧市街の中で、位置的にも役割的にも中心的存在となっているのがこの教会。
位置としては、旧市街で一番大きいPiazza(ピアッツァ=広場)のすぐそばにあり、また教会の前もちょっとした広場になっているので、市民の憩いの場にもなっています。
イースター、クリスマスなどキリスト教イベントの際、大々的なミサが行われるのもここ。
初夏の結婚シーズンには、毎週のように新鮮なカップルの笑顔があふれるのもここです。

また、42メートルもの高さがある付随の鐘楼から響く鐘の音は、Tiranoを囲むアルプスの山々にこだましながら、もう何百年もの間、ブドウ畑で働く農民達に時を知らせてきました。

 教会全景。

白を基調としたシンプルな外見。

この教会がいつできたかについて、はっきりとはわかっていません。

建物として今の形ができたのは17から18世紀頃。

しかし、現存資料で最初にこの教会の存在について言及されているのは、なんと1228年。

建物もよく見ると、ロマネスク調、バロック調様々な様式が混ざり、歴史の中であちこち改築されながら今にいたることを物語っています。

教会全景
 教会内部。

外からのイメージよりずっと広く、また豪華。

今でもこんなに小さく、当時も決して裕福とは言えなかったこの町に、これだけの教会があるとはちょっと驚きです。

イタリアにとっての、カトリック教会の重要性・権威性を感じさせられます。

ちなみに、このような建築様式〜内部が縦三つに、上部がアーチ状の柱を介して仕切られている〜はロンバルディアの教会独特だそうです。
教会内部 
 教会陰影  





祭壇付近
 教会付属の鐘楼。
この建設年ははっきりしていて、1479年完成。
高い建物のない旧市街では、その高さがひときわ目立ち、
遠くからでもその場所を教えてくれます。 



鐘楼2
 鐘楼
 まとめ:
普段、日中結婚式や特別なミサがなければ常に開いており出入り自由。
もちろん無料。

内部にはもっとたくさんの絵画やキリスト像彫刻、立派なパイプオルガンなどがあります。
が、信者には大切な祈りの場ですし、撮影は最低限にしました。
興味のある方はぜひ、自分の目で見に来てくださいね!


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