Tirano旧市街 3つの門

 Tiranoの町を散策するなら、やっぱり旧市街!歴史ある建物とイタリアらしい町並みが楽しめます。
Tirano駅を出て右に伸びる道を3分程度歩けば、もう旧市街入り口です。
車も通る大通りからも行けますが、より雰囲気を感じるなら、 Porta Poschiavina(ポルタ・ポスキアヴィーナ)から進入しましょう!

              Porta Poschiavina
 
Tiranoが昔城壁で囲まれていた名残のひとつとして、旧市街には、3つのPorta(門)が残っています。

1.Porta Poschiavina
2.Porta  Milanese(ポルタ・ミラネーゼ)
3.Porta Bormina(ポルタ・ボルミーナ)

そのうち、Porta Poschiavina が一番大きく、保存状態も良好です。
ここから入れば、在りし日のように『Tirano国』に入る気分が味わえるかも…?

ちなみに、門の名前の由来はシンプル。
それぞれが向く方角に由来します。
1.は、北向き。スイスのPoschiavo(ポスキアーボ)という町に向いているから。
2.は、西向き。Milano(ミラーノ)を表すのは言うまでもありません。
3.は、東向き。この先車で約30分の距離にある温泉リゾート地、Bormio(ボルミオ)に通じる門、という意味。



                 →Porta Poschiavina 旧市街外側から。
PortaPoschiavina 
 門内部全景。 
16世紀に描かれたフレスコ画を今もはっきり見ることができます。

 門内部全景
フレスコ画アップ ←フレスコ画の一部。

この女神さまのような女性は、正義・公平を擬人化したもので、赤と白のドレスに身を包み、右手には剣、左手には天秤を持っている様子がよくわかります。
また、彼女の頭上に舞うリボンに刻まれたラテン語・・・『この世をつかさどる者、正義を愛せよ』という主旨のメッセージ・・・も、はっきり読むことができます。
               Porta Milanese

最初のPorta Poschiavinaに比べて、ワイルド感あふれる作りです。
当時手積みで築かれたであろう石の質感そのまま。
奥行きがあり内部も薄暗く、門というよりちょっとした洞窟的ワクワク感をそそります。

↓門内部にある階段。
絶対登ってみたくなるでしょう!
門内部階段
階段の反対側には、今も湧水が流れる水飲み場と、当時の公共洗濯場が残っています。井戸端会議の声が聞こえてきそう…
 PortaMilanese
               Porta Bormina

シンプルな門。
17世紀この地であった戦争の為に一部破壊されたため、残念ながら他の二つほどきれいには残っていません。

門から続く、当時小塔であった部分は、現在住宅として普通に使用されています。
歴史的建造物と庶民の生活の混在。
これもイタリアの魅力のひとつ。
門アップ 
 Porta Bormina
 Porta Bormina近くの一角。石造りのトンネルの両脇に、
住宅の玄関やちょっとした中庭が続きます。
暗く涼しいトンネルに所どころ射す陽光が、奥へ奥へと誘います。
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