アルプスの山で死亡事故続発、が意味するもの

アルプスの山で死亡事故続発、が意味するもの

2017年8月3日朝 32歳の女性アルピニスト滑落で死亡

2017年8月4日朝 3人のパーティ滑落で全員死亡

2017年8月4日午前 飛行体験中の小型セスナ機墜落、3名死亡

これらはどれも、私が駐在している

サンモリッツ近くで起きたもの。

この地域での名峰が連なるベルニナ山群。

二件の滑落死亡は、最高峰の

Piz Bernina(ピッツ・ベルニーナ)登山中。

白く美しい稜線で有名なビアンコ・グラードからの

滑落でした。 

セスナ機墜落は、この地を訪れた事のある日本人なら

まずもれなく行っている、

Diavolezza(ディアボレッツァ)展望台のすぐ下で。

それぞれの事故原因は

正式にはいまだ究明中ではあるものの

地元民の見方は もう大体固まっています。

滑落に対しては、

ここ数日の猛暑により、雪や氷河が緩みすぎたため。

墜落に対しては、暑さで今までにない風が吹いたため。

特に墜落したセスナを運転していたパイロットは

新人ではなく、長年この地方を飛行している

ベテランだったそう。

7月末から特に、標高1800mもあるサンモリッツでも

30度近い暑さが続いています。

毎日ピーカンで、ここでは初めて感じる

生暖かい風が吹いている。

日本のみならず世界中、

もう毎年異常気象であるけれど

今年はひときわひどい。

自然に近い環境ほど

その影響がすぐに出るように思います。

こんな事故から始まり

このまま行くとやがては、

食料生産や水供給に

大きな影響が出始めると

私は思っています。

事故の間は

遠い立場から見たら

当事者の悲劇で済むけれど

食べ物や水となったら

大多数の死活問題。

そして特に

何でも購買に依存している

都市部の人が

真っ先に大変になります。

気軽にスーパーでも何でも買える

都会にいると

どうしても鈍くなる。

半年東京にいた

自分でもそうだったのでわかる。

でも、そんな便利に浸かっているだけでは

もうダメな時が来ている。

この事故を始め

九州での豪雨なども

対岸の火事、として

のんきに構えている場合ではない。

頻発する自然災害と

犠牲になった方々は

そんなメッセージを

発してくれているように

私には思える。

※画像はいずれも、事故を伝えるスイスのテレビ局

RSI.chサイトより抜粋させていただきました。