ベルニナ沿線の日曜日の過ごし方
イタリア戻り後、初の日曜日は 友人が山のおうちランチに誘ってくれたので行ってみると…
参加者は20名以上という半ば地域のお祭り状態だった。
(休日にみんなでワイワイはよくある事だけど)
この日のメニューは Cuz (クッツ)。

北イタリアの郷土料理で、簡単に言うと羊肉をシンプルにコトコト煮詰めたもの。野菜など具も加えずまた味付けもないまま素で煮込んで最後に塩を振るだけ、という文字通りシンプルな料理。
しかし、というかだからこそとても美味しかった。
しかもお肉は、長年牧羊を生業にしてきた友人宅の羊さんだからますます素材の味が生きる。

↑人生を牧羊に捧げたご夫婦の自宅の壁に描かれた絵は、彼らの人生の象徴。正にこの景色の中で長年牧羊をされていたのです。すごく再現度高いので分かる方はわかると思いますが、これはベルニナ線Alp Grum駅から見えるPalu氷河とその下の氷河湖。
動画の中にまさしく彼!が写ってるので探してみてね♪
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イタリアにはこのように 地域ごとに個性的な郷土料理があり、またとてもシンプルな味付けで素材の味を引き出すレシピが多い。
今回長めに日本にいて 現代日本人の日常食について改めて感じたのは 全般的に”甘い”。
元々和食って甘い味付けが多いもんだけど 本来の素材の味を生かす適度な甘さではなくて 何でもかんでも糖類加えて口に優しい味にしとけその方が売れるから…が過剰になっていると思った。
スーパーでもパン屋でも 菓子パンじゃないはずの食パンにも必ず砂糖入ってるし、いろ○すみたいな風味づけの水にも砂糖、缶チューハイにも砂糖、甘辛系お手軽調味料にも砂糖… どこもかしこも糖類添加だらけで 糖類なしのを探すのがなかなか大変だった。ないと思ったら人口甘味料使ってるし…
最近は 無糖キレートレモンやスピリッツ糖類なし缶も出てきてるけどまだまだ少数。
ステルス砂糖漬けの上にさらにお菓子も食べてたら そりゃ体力も落ちるしアホになるし糖尿も増えるというものです。
せっかく日本には元々美味しいものがたくさんあり 国中どこででも野菜果物が実るという恵まれまくった環境にいるのだから おやつは昔のように庭で採れたキュウリをバリバリかじるくらいがいいのに、いやそれこそが真の贅沢だったのだ。
そんな中 主食であるお米さえも危ぶまれる今の日本とは一体…
砂糖の甘さより玄米の自然な甘さを思い出す。これが今後の私達にとってのキーワードなのかも知れない。

↑入っちゃダメ!を忠実に守るが中が気になってしかたないブーボ。

↑車で20分ほどの友人宅は一応国としてはスイス。でもみんなイタリア語話しながら北イタリアの料理を食べて…陸続きの国々の面白さ。