東北はまだまだ桜満開中!~山形で東北の魅力再発見の旅~
東北はまだまだ桜満開中

Uno dei periodi più belli e più “Giappone”…fioritura di ciliegio 


20205年4月中旬、帰国中。
母と山形の東根温泉に行った道中 桜を求めて宮城と山形の桜スポットに立ち寄りました。
さすが東北、雪国山形!
宮城では満開〜散り始めも 山形ではいまだつぼみ〜7分咲きくらい。
今回特に感動したのが、天童市にある川沿いのしだれ桜通り

ちょうど満開 ベストタイミングで、ソメイヨシノより色の濃いピンクの枝が輝く水面に向かって両脇からしなやかに垂れ下がり さながら振り袖のよう


川沿いの桜と言えば東京目黒川が有名だけど、もはや有名になり過ぎて花より混雑と喧騒を愛でに行くようなもの。それよりか こちらの方がとっても空いていて静かで騒がしい某大陸の団体客もなく、本来のお花見らしい雅な雰囲気を味わえる。何もトーキョーまで行く必要ないじゃ〜ん、地方最高!との認識を新たにいたしました。
平日なのもあるけど本当に空いていて 心配していた駐車場問題もなんのその 通りそばの市役所駐車場が無料開放されており、空きもあるくらいで全くストレスフリー!小さな自治体万歳。

↑ しだれ桜カーテンの合間から桜並木を眺める…贅沢♪

↑ こんなに立派なものも。幹に刻まれたコブも年月を感じさせるいい味わいに。


↑ 要所要所にかかる赤い橋がいいアクセント。

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さらに山形花見のいいところは 桜の向こうに冠雪した山々…という 独特の北国らしい景色が楽しめるところ。
日本の原風景…落ち着く。

↑ 今回の個人的ベストショット。キラキラ輝く水面を背景に咲く桜。
今回のお宿は、お正月に来て良すぎたのでリピしちゃった東根温泉の老舗「ののか本郷館」
初めてこの温泉に来た時は 山あいでなく果樹園広がる平野にほんとに温泉なんてあるの〜?
と半信半疑でしたが、いやはやなんの、とっても個性的で濃ゆいお湯がこんこんと。美しい琥珀色のお湯でお肌ツルツルに


そしてお料理も絶品!
上品な薄味、季節と地元の食材をふんだんに使ったメニュー、一品ごとに趣向を凝らした器…
そんなご馳走をこれまた地元のお酒、六歌仙(ろっかせん)といただく…全てが最高でございました。


山の春!たらの芽の天ぷら♪ 大好き

↑ こごみの和え物と、春の若葉を思わせる色合いの小鉢には桜花びら型の大根を添えて。

↑こちらも地産地消メニュー、サクラマスの焼き物。

↑鍋物は山形牛の豆乳鍋!

↑ 器も食材の色合いも春らしく繊細で素敵☆

↑〆も春らしく、たけのこご飯でした♪ お吸い物もあっさりしてて美味。お腹いっぱいだったけど食べられる美味しさ。
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創業百年の館内には 今では到底作れないであろう繊細な細工を施した年代もの箪笥や 灯り取り部分に木彫り彫刻をあしらった襖など 歴史を感じさせるものが随所に飾られており お風呂上がりに眺めながら館内徘徊するのも楽しい。

↑朝日を浴びてより輝く琥珀色のお湯。

↑お宿からみえるまだしっかり冠雪した山脈。葉山というそうです。その奥に月山があるらしい。
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それにしても今回改めて思ったのは 山形の文化の奥深さ。
今は百万都市、仙台・宮城県の陰に隠れがちなイメージだけど、地元民として知ってるからこそ言おう。仙台よりよっぽど上品で豊かだ。
去年、上越妙高に行った時も思ったけれど、山形もどこかしら 古都京都の香りを感じる。
それってなんでだろうね〜と母に話したら、速攻で「北前船じゃない?紅花とか運んでたし」と言われて さすが歴史好き、80過ぎてもキレのある母に尊敬の念。
一方、宮城は伊達政宗で栄えたけれど、文化でなく戦で成り上がったわけだから、ぶっちゃけたいした伝統工芸や文化、見どころがない。
また、いつぞや仙台で商売をしている人から聞いた話だが
「仙台人はプライドばっか高くて排他的な人が多い。同業者同士で連携なんて概念はなく足の引っ張り合いばっかりよ」との事。。。
実際のところはわからぬも、仙台は見かけは都会っぽいけどメンタリティは田舎というか東京的な軽やかで動きのある感じがない、っていうのは個人的に実際感じるところ。
芸能人がコンサートするのに、仙台は大都市の中で一番ノリが悪いって言われるのは有名な話だし、
よく言えば奥ゆかしくて慎重なのは、戦で生き残ってきたDNA…基本的に周りは敵、味方もいつ寝返るかわからぬから迂闊に心開くまい的な…が根強く残ってるのかなぁ、などと思ったり。
今でも山形や秋田には舞妓さん文化もあるらしい。
歴史の流れにより紅花も蚕も廃れていったけれど、今でも感じられる歴史の名残や、現代では日本有数のフルーツ王国だったり、種類豊かで美味しい日本酒もあり、蔵王に山寺、月山、将棋…ものすごく掘りがいのある穴場ではないか…!と 灯台下暗し感をつくづく感じた今回の小旅でした。
来月は月山に春スキーにも行くので楽しみ〜


桜の根元も見逃しちゃダメ。ひっそりと咲いていたスミレ。

↑ 桜咲く公園の遊歩道にあった看板。…そう言われても出てきた時はどうしようもないような。そしてコミカルな熊の表情がじわる。
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帰りは六歌仙蔵元ショップに立ち寄り 計4本も仕入れてまいりました

ここのお酒は本当に美味しい!お勧めです。
※ちなみに今回、オフシーズンの平日だったのでお宿は我々だけの貸し切りでした
本当に誰もいなかったので温泉内で写真撮った次第。普段人がいる時はもちろんしません

