今年2024年のアルプス、長雨冷夏だけどお花は当たり年です!~自然の素晴らしきバランス~
今年春から、いやもっと言うと去年秋から続く悪天候、かつ降る時はゲリラ豪雨…という異常すぎる気候のせいでツェルマットが一時期孤立したり、スイス、イタリア、フランスとアルプス山のあちこちで土砂崩れが発生したり 大荒れの幕開けとなった2024年夏シーズン。
ハイキングや電車移動も変わりやすい天気に翻弄されまくりではありますが 山を歩いてみてびっくり。お花達が例年になくたくさん、しかも種類が豊富!通常は見られない、春の花と夏の花同時開花コラボ乱れ咲〜、という珍しい現象が起こっております。
理由はおそらくこうです。
・雨が多い影響で例年より水が豊富だから花達も生き生き
・これまでずっと寒くて7月になりようやく気温が上がった事で 春の花が遅れて咲き出した。時期的には夏なので夏の花も咲き出し同時コラボとなっている
・暑くなってもそんなに続かず基本は冷夏、曇りも多く強い直射日光が長時間当たらないのでお花の持ちが良い
なんだかんだもう10年以上 毎年この地方を歩いてますが 今まで見た事のないような色とりどりのお花畑が広がり、普段ならちょこちょことしか観察できない花でも勢いよく群生しているもの多数。そしてどの花も心なしか例年より色鮮やかで大ぶり。
昨日歩いたコースでは これまで探してもなかなか見られなかったルリカンザシ(の仲間)がこれでもかッてくらいモリモリ群生していたり、例年だととっくに終わってるタマキンバイの立派な群生が見られたり、同じく普段はごく稀にしか観察できないワタクシお気に入りの花・トチナイソウちゃんもあちこちに咲いていて…正に極楽浄土と言いたくなるほど幸せなハイキングコースでした。
この地方を俯瞰できる絶景ポイント、というおまけもついて。
↑ルリカンザシ(の仲間)の薄紫とマメ科のお花ミヤコグサ、ゲンゲ類の黄色。名前と言い色合いといい、着物の色合わせみたいで雅です。
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長雨、冷夏というと鬱々とした気持ちにしかならないわ…と思っていたけれど 代わりに自然はちゃんと素晴らしいプレゼントを用意していてくれました。
そう言えば畑をやっていても その年の気候によってある野菜がダメでも違う野菜が豊作だったり、とちゃんとバランスが取れるようになっているものです。
特徴の違う、いろんな種類があるからこそ実現する 持ちつ持たれつのバランスなんだな。
こういう事を、真の多様性というのでしょう。
この夏も アルプスでオバハイジしてまいります♪
↑私の大好きなお花、トチナイソウ。普段はなかなか咲いてないのでこんな立派なのが群生で嬉しき。
↑こちらもレア種!野生のランの一種、ツレサギソウ。一本だけ咲いているのを発見。小さな土手の側面から、光を求めて茎をグイ~ン、と伸ばして咲いてました。頑張れ~。
↑ハイキング起点あたりでは、標高も低めなので夏の花イブキトラノオ祭り。
↑お花畑越しに見下ろすエンガディンの谷。
↑お昼過ぎには雨雲も通り過ぎ、このコースの醍醐味である絶景が顔を出しました☆ お花畑、アルプスの絶景、太陽…最高です。ハイカーさんもめっちゃ気持ちよさそう。
↑群生するタマキンバイとその向こうに広がるエンガディンの広いU字谷。
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