駒形克己先生の白血病闘病記のお話がすごかった

先月わが町に来て下さった世界的アーティスト・駒形克己先生が、先日2023年1月21日、かつての白血病闘病体験をテーマに九州で講演されました。今回も笑いあり名言ありで,ますます先生のお人柄に惚れてしまった。

Nostro maestro Katsumi Komagata ha fatto un discorso titolato ” un messaggio dalla camera sterile” presso un ospedale a Fukuoka, una citta’ di ovesto Giappone. (italiano continua)↓

九州大学病院病院がんエンター主催の市民公開講座「がんとどう向き合うか一緒に考えてみませんか」の第二部で「無菌室からの発信」というテーマで話されました。

なぜに九州の講演をイタリアで聴けたかというと、Youtubeで同時配信してくれたからなんですね~、素晴らしきデジタル世代。

今回の講演での駒形克己先生。笑顔が素敵♡

ご存じない方の為に説明しておくと、駒形克己先生は約10年前に、突然「急性リンパ性白血病」を発病され、長く厳しい闘病生活と骨髄移植を乗り越えられた過去があります。

それは実際お会いする前から先生のプロフィールにも書いてあるしファンの間では周知の事なので存じていましたが、実際先月、わが町にいらした時に密にいろいろお話を伺って改めて本当に大変な体験をなさったんだな、と。個人的に伺ったお話なのでここで詳しく話すのは控えますが、この病気はただでさえ大変なのに、一般の罹患者よりさらに過酷な闘病生活だったに違いない…と個人的感想としては思いました。

さらに今回、講演でより具体的な治療の様子、闘病中の思いなどうかがって、月並みではありますが、先生って本当にすごいな、と改めて思いました。

発症直前、フランスに手話絵本「The animals in the forest」の打ち合わせに行かれた時の様子。
↑闘病中の先生。

リアルに生死の境をさまよい、無菌室での長期生活を余儀なくされながらも仕事を諦めず続けたプロフェッショナル魂。

闘病生活の事を淡々と、時にユーモア交えて当時からTwitterで実況される強さ。

先生のお話はいつも、笑いあり名言ありでとても引き込まれるのですが、今回もテーマとしては重いものでありながら、思わずぷぷっと吹き出す小ネタが散りばめられていて、時差の関係でイタリアでは早朝だったので起きるなりベッドの中で視聴していたのだけど、朝から笑ってぱっちり目が覚めました。

そして

”仕事とは、自分のためだけでなく他人のために行うといい結果になる。”

”他人に憧れるだけでなく、半年先、数年先の自分に憧れる”

等々、私の中の「駒形先生語録」をまた増やしていただきました。

後半では、偶然から生まれた先生の闘病ドキュメンタリー「触れる 感じる 壊れる絵本~造本作家・駒形克己の挑戦~」(WOWWOWでやってたらしい)のダイジェスト版が流れ、ずっと観たかったのでありがたくこれも凝視。

発症前の先生、闘病中、そして今の先生と、人生の年輪が刻まれたイケオジの変遷を一度に見られると共に、先生の作品が生まれるまでのドラマをまた見られて大変興味深かったです。

「手話を視覚的に残す」「障害のある方も楽しめる絵本」をコンセプトに生まれた本「The animals in the forest」はちょうどこの時闘病しつつ作られたんだ…とびっくり。

↑The animals in the forestの表紙。可愛い。
↑出来上がった絵本を見て楽しむ聴覚障害のある子どもたち
↑先生の代表作Little Treeが賞を受賞したボローニャ・ブックフェア―とボローニャの街並み。

先生はアーティストとして人格者としてずば抜けてすごいのは置いておいて、1人の闘病体験者として見た時に私が感じたのは、

病気にとらわれず、自分の仕事なり学業なり今やるべきことに集中することが、必要以上に悪化せず回復を早めるあるいは可能性を上げるのかな、ということ。

人によってはちょっと具合悪くなるだけでそれにとらわれて「痛い」「辛い」を連発するケースがある。

人それぞれだしそれが悪いというつもりはないけれど、”病は気から”というように、病気ってもんを自分の心の中の主役にしてしまうと、結局心身ともにそれに支配されやすくなるのかも知れない。

置かれた状況を悲観するでもなければ不平不満をいう事もなく、傍から見ると淡々と、まるでちょっと楽しんでいるようにさえ見えた先生の当時の様子を見るにつけ、病気に限らずの心の在り方、強さってものについてまた何かを教えてもらったように思います。

という事で駒形克己先生のお話はとっても面白いので、ワークショップなり講演会なり次回見つけたら一度は行ってみるのをお勧め!

海外のファンは聞きたくても聞けないものが多いから、同じ国にいて同じ言語で理解できる幸運をフル活用しましょう。

※写真は全て、視聴した講演の画面よりスクショしたものを使わせてもらっています。

↑現在絶賛予約受付中の新作限定本、Piece of Mind

Ha raccontato la sua esperienza e i suoi pensieri che aveva avuto durante soffriva leucemia che gli e’ accaduta dieci anni fa.

Mi sono impressionata di nuovo della sua forza(quella fisica e quella mentale), professionalita’, e flessibilita’… come un albero di bamboo. quando soffia il vento lascia suo corpo dondolato dal vento, ma sostanzialmente sta in piedi diritto verso il cielo, con suo stelo cosi’ forte e resistente. Fa sviluppare la radice molto largamente cosi’ tiene bene la terra e non si cade facilmente (in effetti in Giappone si dice “scappa a selva di bamboo quando arriva terremoto”)

Accettare la propria situazione anche se e’ dura e amara, senza creare una tragedia ne reclamarsi, e continuare ad andare avanti… l’attegiamento del maestro e’ da imparare non solo quando si ammala!

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