インフレ・食糧危機に備える百姓的生活
〜麦 始めました。〜

インフレ・食糧危機に備える百姓的生活
〜麦 始めました。〜
Vita contadino~ più resistente e indipendente contro l’aumento del costo della vita quotidiana.

まだ今ほど食糧高騰が顕著でない昨年秋から 穀物栽培にもチャレンジし始めました。
Orzo(大麦)とSegale (ライ麦)を昨年は蒔き 何キロか無事収穫。一年目のトライだから出来ただけ御の字〜、なんて呑気に構えていたら今年2022年 イタリア始めヨーロッパではあれよあれよと言う間にあらゆるものが値上がり。インフラから食までざっと自己リサーチした限りではどれも最低20%はアップ。その中でも麦類の価格高騰はなかなかエグい。というのも一見値上げ自体は少々なので大した事ないように思ってしまうが よく見ると袋が一回り小さくなり容量減、というステルス値上げも相まって 冷静に以前の価格と対比したら結構な値上げ率になっているはずなのである。

という事で今年の麦類は 私のようなド庶民にとっては店で買おうとするとちょっと躊躇するレベルの高級食材になりつつあるのだが この我が家での収穫分のおかげでほぼ買わずに済んでいる。

↑麦を蒔く飼い主を見守るブーボ
↑…と思いきやおもむろに体を掻きかき…

そしてやってみてわかったのだけど 麦類ってとても強くて簡単。蒔けば自力で勝手に生えてくるって感じです。蒔きどきが晩秋だから他の雑草と争う必要もないため草取りの手間がいらない。寒い季節に育つから虫もつかないし 割と痩せた土地でも育つらしいので追肥もいらない。
冬くらいしかのんびりできない百姓の暮らしを邪魔しない 空気の読める子なのだ。

おまけに 他の野菜達が役目を終えてから蒔きどきとなり また畑が賑わいを取り戻す初夏に収穫を迎えるという まぁ畑の隙間産業的食材と申しますか 自然とは何ともうまいサイクルができているなぁと改めて感心させられる。

ちなみに今秋の麦類の値上げはやはり 欧州の穀物倉庫と言われるウクライナ情勢によるものと思われます。春先に"今はまだ在庫があるからいいけれど この秋くらいから影響が如実に出始めるでしょう"…と 私の動画内で話していた通りになりました。
まだしばらくは続くでしょうから 心配な方は早めに動きましょう。

今蒔く種も結実するのは数ヶ月後🌾

↑干し柿が大量に干されている作業小屋前でランチ
↑Farroとレンズ豆ごはん。野菜類はみな畑のもの。あっもちろんワインも🍷

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