豊作のとき

熱波にやられた今年のヨーロッパだったけど 最終的にはブドウ始め 柿や梨はは小さめながら今までにないくらいたくさんの実をつけ、カリフラワーやカボチャは数は少ないぶん巨大化し…と 結果的にはむしろ豊作な一年だったんちゃうかと思うくらいです。

実がたくさんなってすごい〜、と単純に喜んでいた私に とある方が言った「豊作というのはその植物が命の危機を感じてる証だと思ってる」というコメントが耳に残って。

最初は意味がわからなかったけど 確かにそうかもと今シーズンの収穫がおおかた終わった今思う。

ヒトでも動物でも植物でも 我が身の遺伝子を残そうとするのが生体としての特徴であって。

尋常でない暑さと乾燥で"今年で我が家系が絶えてしまうかも知れない…!"と苗や果樹が感じたからこそ火事場の馬鹿力が発揮され あるものはたくさんの実をつける事で またあるものは巨大化しその内に多くの種を宿す事で何とか子孫を残そうとしたのでは…というのは頷ける話だと思う。

実際 ブドウ・柿と言った鳥や虫の媒介で種を運んでもらう果樹は実をたくさんつけ、そうでない内部に種を宿す系のカボチャやナス・ピーマンは巨大化…という点がますます合点がいくではないか。

あとほら 日本で昔から貧乏人の子沢山と言ったり 途上国の人の方が大家族だったりするじゃないですか。あれは単に避妊知識やツールが持てないだけ、他に娯楽がないだけだと私は今まで思っていたのだけど、案外それだけじゃなくて ギリギリの毎日だからこそ生命を繋いで行くという本能が喚起された まぁある意味とても健全な生命体としての反応の結果なのかも知れない。

そう考えると 別種の苦難はありながらもぬくぬくと生命の危機感なく生きていられる"先進国"で軒並み少子化が深刻化してるのにも納得がいく。

…な〜んて それが正しいのか間違っているのかわからないし自然は答えをくれるわけじゃないけれど 畑ってこうして 毎日いろんな事を考えさせてくれるからほんと楽しい

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