その時あるものをいただくのが一番の健康食

冬も後半戦のこの時期は ほぼ毎週かぼちゃタルト作りにいそしんでおります。
なぜなら早く消費しないと悪くなってしまう為。かぼちゃは食べものが少なくなる冬に心強い保存食のひとつですが 寒い時期をぐっと耐え忍ぶように硬くしまっていた実が 立春も過ぎ少しでも寒さが緩んだ途端に一気にゆるんで悪くなります。三寒四温のこの頃は正に かぼちゃを美味しく食べられるギリギリの時。せっかく実ってくれたので捨てるのも惜しく どうしても今食べきれない分はペースト状にして冷凍。あとは かぼちゃスープにしたりタルトにしたり…
タルトにする時もペーストにする時も テラコッタの容器に入れて薪オーブンの中に放置しておくと 適度に水分も抜けホクホクに仕上がるのでとても便利。そしてタルト本体ももちろん薪オーブンでじっくり焼き上げる🎃
畑の 堆肥がしっかり効いた甘い土で育ったかぼちゃなのでフィリングにはお砂糖入らず。地元酪農ブランドのクリームと我が家の卵だけ。生地に少量入れる砂糖も全黒糖(zucchero di canna integrale)なので 単なる甘味だけでなく天然ビタミンミネラル入った栄養素に早変わり。
このタルトを毎朝大きめの一切れ コーヒーと共にいただくだけで しっかり腹持ちのいい朝食になります。
自然の中では新鮮な野菜果物がなく、かつ寒さから身体がエネルギーを欲する冬の間、たっぷり栄養素とカロリーを提供してくれる。さらにこの暖かい色で視覚からも暖めてくれるかぼちゃさん🎃 冷蔵庫やスーパーがない昔から 命をつなぐ救世主だったのだとつくづく思います。
そして 暖かさが近づくとすぐに悪くなるあたり、まるで自分の役目を終えたから次に座を譲るぜよ…と潔く去るサムライのようで 切なくカッコいいのであった。
こうして自然はちゃんと ちょうどいい時にちょうど身体にあったもの、必要なものを用意してくれているんですね。世の中 ベジタリアンだビーガンだなんだと"健康食"がお洒落なイメージでブームになってるけど 要はその時旬のものを食べれば良いのである。旬だから一番美味しいし。

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