ソンダロ総合病院が武漢コロナ専門病院へ

私の街近郊にあるソンダロ総合病院が 武漢コロナ専用病院になりました。そこは スキー場に近い事もあり イタリア国内でも有数の 特に外科系に定評のある病院。

アルプスの山の斜面に建ってる事もあり 病棟が9つにも分かれているのですが その全部がコロナ病棟となりました。そして そこで働く全ての医療スタッフ… 整形外科医だろうが泌尿器科医だろうがもれなく 有無を言わさず 武漢コロナ肺炎患者へのケアにあたる事になったそうです。

戦地への招集赤紙のごとく。

そこで 産婦人科ナースをしている知人も もれなくそう。

専門が細分化している今の医療で 突然専門外の しかも未知の感染症に対峙しなければならない、という事は 大変なストレスと不安がある事でしょう。もちろん プロフェッショナルなのでそんな面は見せないでしょうが…

私も医療通訳で何度かお世話になった病院。友人の他にも 顔見知りになったドクターやナースの顔が浮かびます。
通常の業務でも 忙しそうにテキパキこなしていた皆さん。
武器でなく 防護服に身を包んで最前線で格闘する姿には 本当に頭が下がります。

今日も街には 何度も救急車のサイレンが鳴り響きました。手いっぱいになった病院から その病院に患者さんを搬送しているのでしょう。

 

イタリアでは 医療従事者の感染も増えているそうです。疲労がたまると免疫力も落ちるので そりゃそうだと思わざるを得ません。どうぞ 業務外ではゆっくり休んで下さい…と祈るばかりです。

 

日本で イタリアに関する報道や それに関するコメントを見ていると "イタリア終わった"とか "清潔の観念が日本と違うから""検査しまくった末路"など 断片的情報を鵜呑みにして安易に結論づけている人も多くいるようです。報道では全てを伝えきる事はできないので 致し方ありませんが 現場で文字通り命をかけて頑張っている方々がいる事を 少しでも想像して欲しいです。

 

そして この例を参考に 日本での対策に役立てて欲しいです。この三連休 再び賑わいを取り戻したとかで ほんとに大丈夫かいな、と思わずにはいられません…

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