自分でお腹 満たせますか?~スイスのBIO玉ねぎ種苗と 今日本が歩んでいる農道~

アルプス一帯は もう2週間以上もずっと じとじと雨が続いています。ろくにおてんとさまを仰ぐことができず さすがに生粋能天気のアラフォーハイジもメランコリーになりつつある今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。

 

しかし!

こんなに天気は悪くても 畑仕事は大忙し。なぜなら ちょうど月が欠ける時期だったから。

ワイン仕込みのみならず 野菜や果物の世話も 我が家では原則 月カレンダーに従って動いています。

10月24日の満月から 11月7日新月までの約半月。ワインの仕込み第二段階作業に加え、地下で生育する野菜である 玉ねぎとニンニクの植え付け、そして 長期保存したい果実…柿・キウイ・クルミの収穫…

ついでに言うと 家の掃除やボディケアもこの時期にするといいので 家の仕事も忙しかったなぁ。まぁ 掃除は常に優先順位最下位なので 今回もまた「次の月欠け期間にしよう♪」と 喜んで延ばしてしまいましたが…

信じるか信じないかは あなた次第。だが少なくとも もう5年ほど実践している我が家では 地元でも絶賛の自家製ワイン、保存料なしでいつまでも美味しい手作りジャム、そして もはやほとんど生えなくなった腋窩のムダ毛などが それを証明してくれていると思う(一部いらん情報で失礼しました)。

 

うちで毎年植えている玉ねぎ苗は スイス・コープで購入のもの。玉ねぎの苗というと すでに芽の出た稲苗みたいなのが主流なようですが こちらでは ご覧のように球根型。

そしてポイントは 球根にも「BIO」(ビオ)の文字☆

スイスのコープで毎年売っている BIO種シリーズでございます。

※BIOにピンと来ない方は ここではざっくりと”オーガニック”と思ってください。

スイスでは 遺伝子組み換えのタネ自体が禁止されているそう。

製品としてできあがった食品のみならず タネの段階からも気をつけるスイス(を始めヨーロッパ)。さすがBIO先進国である。

一方日本は この年末から 一度は立ち消えになったかに見えたTPPがいつの間にやら復活・発効となり、今年始めには「種子法」の廃止、現在は種苗法の改定案など 農業にかかわる法案がてんこ盛り。それにより今後日本では どれが遺伝子組み換え食品なんだか 表示がなくてわかりづらくなったり、農家さん 果ては個人の趣味の園芸でも 自分でタネを取ることが「違法」ってことになるらしい。

ヒトが生きる根本である食べ物。それを作ってくれる農家。日本の絶妙な自然バランスを保ってきた農業。それを活かす道にはどうも見えない上に スイスを筆頭とする先進国の潮流の 真逆を今 日本は行っているように感じるのだが 気のせいだろうか。

自分の血と肉の元となる食べ物のことなのに マスコミではほとんど取り上げてないし 一般でも無関心、あるいはこの話すら知らない人が大部分な印象なのが 個人的には不思議でしょうがないのだが 「うちは農家じゃないから」「輸入自由化になれば 野菜の値段が安くなる♪」といった感覚なのだろうか。

一時的には 外国から安い野菜が入ってきて得したように見えるかも知れないけれど 長い目で見て それは本当にお得なことなのか?

ただでさえ今 食物自給率39%と 先進国中ぶっちぎりで最低の日本(◆)。

自力で腹を満たせないってことが どれだけリスキーなことか 自分の家族や個人として想像してみれば 明らかだと思うんだけどね…

◆食物自給率・カロリーベースの数値。

 

※私がネットで調べた限り 唯一「日刊ゲンダイ」が 農・タネについて取り上げています。わかりやすく特集されてるのでお勧め。

一記事、参考としてリンクはっときます。

→ 日刊ゲンダイDIGITAL・農作物は価格高騰へ…民間の「種」の値段は公共品の4~10倍

 

※Facebookでは 元農林水産省大臣の山田さんが 大変わかりやすく かつタイムリーに TPPやタネの話をして下さっています。「山田 正彦」さんで検索。

 

※動画は 我が家で実った巨体キウイ☆ ほぼ放置、こんなに雨でもしっかり実ってくれる自然に ほんと感謝しかありません。

 

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1059415867574194&set=a.156284847887305&type=3

我が家の柿。
 

 

スイス・コープのBIO玉ねぎ種苗。
 

 

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