スイス秋の風物詩【牧下り】デザルプ、現地レポ☆

自然に沿った動物との暮らし 自国の伝統と誇りを大切に守るスイスが垣間見れるこの日。

 

爽やかに晴れ渡った秋空の下 盛大に響き渡るカウベルの音と牛のいななき…

 

9月末の金曜日は 毎年恒例のデザルプ~牧下り~の日です♪

 

デザルプとは フランス語 desalpe(eは上にひげのあるe) のことで 夏の間 山で放牧されていた牛たちを ふもとに下ろすこと。

 

今では 夏の終わりを告げる地元のお祭りとして定着。

 

牧人たちが スイスの伝統的な衣装を身にまとうだけでなく 牛たちも 花かんむりや巨大なカウベルで着飾って 街を闊歩するのです。

 

今でこそ牧人は 車で気軽に行き来できるし 山小屋も快適になったけれど 昔は完全に 牛と共に夏の間は山にこもり 新鮮な草を求めて移動する生活だったのでしょう。

 

自然の中での 動物と一体の暮らし。

 

そんな伝統を大切にしながら 生活の糧を与えてくれる牛たちに 感謝と畏敬の念を表すこのお祭りが 私はとても好きです。

 

そして 道端や自宅のベランダから見学する 地元の人たちの暖かいまなざしも。

 

百頭近い牛が行進するので 当然道路は通行止め。歩きながらの垂れ流しで 行進後の道は 茶色い落し物でいっぱいになる。ケッペキ日本であれば すぐに クサイだの汚いだの 苦情が出そうなところだが こちらの人は 渋滞になろうが街がかぐわしくなろうが 全然文句は言わない。古から 彼らによって生活が支えられてきたことを ちゃんと忘れずにいるのである。

 

行進終着点では 牧場で草を食む牛たちのそばで 人々はワインを飲み アルペンホルンや踊りをしながら楽しむ…

 

スイスの真髄に触れられるこのお祭り。スイス好きなら 一度は体験必須。

 

☆牛たちの衣装にも格付けがあって その年最もたくさんのお乳を出した牛には スイス国旗の花かんむり♪ それに続いて ミルク満タンの木桶を模した花かんむりなど 豪華な飾りをつけたトップ3が先頭を行進します。今年の横綱と大関は 動画でご確認ください。…生き物相手なんで 何かとハプニングもありつつ それがまた微笑ましい。

 

***Tirano と世界遺産ベルニナ線を含めたプライベートガイド 詳細はお問い合わせくださいね***

スイスには、ベージュの乳牛が多いのですが たまにいるホルスタインはやはり絵になりますね♪

…しかしカウベル重そうだな。

歩き終わった後は、カウベルは外してあげます。スイスらしいフェルト生地のジャケットもかわいい。

Celerina(チェレリーナ)のシンボル、サンジャン教会がいつもデザルプのゴール。

地元の観光協会ご提供のワインとスイーツと共に。

見事にそれぞれ装飾された 牛さんの花かんむりの数々。

全部生花ですから これは奥さんたちの大事な内職仕事なんだろうなぁ。。。

 

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