自然は かくも無言ながら 多くを語ってくれる

自然は かくも無言ながら 多くを語ってくれる

「便利・快適」に暮らす今の私達が忘れかけていること たくさんあるみたい。

私がガイドをしているスイスのサンモリッツでは この時期 必ず一度 初冬のように冷え込む朝があります。

それは大体 8月末から9月の頭。

1日 しっかり雨が降って 気温がぐっと下がり 標高の高いところは雪に変わる。

朝起きて窓を開けると 気持ちの用意をしていなかった冷気と 目の前に広がる雪景色に身震いするのが常。そしてたいてい この日を境に 空気と空が変わり 木々は一気に色づきを進める。

それはまるで自然が 夏の終わりを宣言するように。

お山の動物達に 「ほら また 長く寒い冬がやって来るよ。しっかり冬ごもりの準備を始めなさいな」と急かすように。

…そして 冬ごもりの必要がない気軽な人間さまには さしずめ 「いい加減 バカンス気分も終わりにしんさいな」といったところだろうか。

自然と共に暮らしていると 季節の要所要所で こういった「お知らせ」がある。日本に残る 豊かな暦の呼び名をみていると 昔の人々は 何とも繊細に自然を感じ 共に生きてきたのかがわかる。

そうして 二十四節気を紐解いてみると この時期はちょうど「寒露」であった。うむ。

※イーラにとっては 森中に充満するリスのにおいに 散歩がエキサイティングでしょうがない秋。



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