返ってきた落とし物
返ってきた落とし物
先日、ガイドで山小屋まで行き、
ふもとまで降りてきて初めて
「あ、ウェストポーチ置いてきた」
ことに気づく。
中には、乗り物のパス、
業務用携帯に自分用iPhone…
大事なものが全て入っている。
スイスなので大丈夫…とは思いつつ、
にわかにドキドキ。
そして、また標高差200m、1時間の道のりを
上がるのか、、、という事に
がっくり。
とりあえず、お客様とはお別れして
慌ててふもとのリフト乗り場の
おっちゃんを通して
山小屋のおばさまに電話してもらう。
すでに顔なじみになっているので
電話に出るなり
「ポーチ置いて行ったわね~♪」
と、いつもの明るい声。
「夕方降りる時持っていくから
いいわよ~」
と言われるも、
すぐないと困るので頑張って取りに戻りますわぁ、と
戻ってきた山道を再びアップヒル。
道すがら、
あんなところに忘れ物をした
自分に後悔したり、
ガイドが終わってから気づいてよかった…と
思ったり、こころでブツブツ言いながら
歩いていると、
うれしいプチ奇跡が起こりました☆
何と、山小屋にいた別のお客さんが
ちょうど帰る道すがらだったという事で
私のポーチをもって
下りて来てくれたのです。
朝の往路で、ちょうど一緒になっていた
イタリア語も話せる若いカップルさん。
「これでしょ?」と、ニコニコ。
「そーでさー!」
持って下りてきてくださったお陰で、
私は最後まで上らずにすみ
とても助かりました。
もちろん中身も
もれなく入っており。
落とし物が、ちゃんと返って来る。
知らない人同士でも 助け合う。
そんなスイスの山が
大好きです。
世界中が
こんなになったら
いいですね♪
☆ 写真は「事件」のあった
Pontresina上の
パラダイス小屋と、そこからの風景。
度々紹介しておりますが、
パノラマのみならず
オーナー夫人がとても
優しく明るく
心地いい山小屋です。
こちらにお越しの際は
是非お立ち寄り下さいね♪
→ https://www.engadin.stmoritz.ch/sommer/de/gastronomie/paradis-huette/


