なぜ私が信じてもいないホメオパシーを買ってしまったか

なぜ私が信じてもいないホメオパシーを買ってしまったか

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約15年前から、花粉症を患っております。

あぁ、あの時ナースである先生の忠告を無視したのが

間違いだった… 今そう思っても、後の祭り。

花が咲き乱れ、人もつられてウキウキ気分になるこの季節。

花粉症を持つ者には、複雑な気分なのでございます。。。

突然に「体質改善」に目覚め、

脱・化学薬品を目指しだした私。

とある自然派の製品を買いに薬局に行ったのですが、

求めるものがなく、気づいたら薬局を出る時には

ホメオパシーを手にしていました。

…私は個人的に、ホメオパシーは

信じていません。

「毒を以て毒を制す」のコンセプトは共感する。

しかし。。。

「希釈すればするほどその効果を増す」

「最終的には、元の成分が一分子も入っていないが、

水がその成分を“記憶”しているから効く」

…て… まじないかっ!

と、突っ込みたくなるわけであります。

日本でも、妊婦の緊急時に医薬品ではなく

レメディーのみを用い

妊婦さんをし棒させてしまった事件がありました。

※レメディー:科学的には、

最終的に単なる砂糖玉となった

ホメオパシー錠剤のこと。

なのに、買ってしまいました。

片手にホメオパシーを握りつつ

一体なぜなんだ…自問するに

二つの要因が思い当たりました。

要因1.ヨーロッパでは意外な事に

かなりホメオパシーが普及している。

イタリアでは「薬局」を名乗る規定が

日本よりだいぶ厳しいらしく、

日本のマツキヨや

ダルマ薬局(これはたぶん仙台人だけの地元ネタ)

のように

民間企業が乱立していません。

全国統一の、

ミドリ十字の看板を掲げる正規の薬局のみが

適度な店舗数存在します。

定員も、しっかり白衣をまとった薬剤師であり、

さすが薬(Medicine)の語源となったメディチ家を抱える

イタリアの誇り…という雰囲気を

持っているのでございます。

よって、そこで扱う薬品類も

当然信頼性のある物…と

想像するわけですが、

その格式ある薬局で

普通に売っているが、ホメオパシー。

いや普通どころか、

かなりの売れ筋商品とみていい扱いである。

「つい買ってしまう」黄金コーナー、

レジ横には常に子供用ホメオパシーが陳列され、

ショーウィンドーにはしょっちゅう

「ホメオパシー」の新商品。

そして自動ドアにも

「ホメオパシー」の文字。

信じていないはずなのに、

こんなにも日々目にしていると

だんだんと抵抗感がなくなってしまう。

それが、CMの怖さ。

要因2.普及しているだけでなく、専門家も認めているらしい。

Tiranoに二軒ある薬局のうち、

私は相談事があると、いつも決まって行く

一方があります。

なぜなら、ルチアーノという知り合いの

薬剤師さんがいるから。

彼は大変Simpatico(感じがよろしい)で

歯磨きひとつにしても、専門的知識でもって

丁寧に教えてくれます。

その彼に、「これはお勧めだよ」と

勧められました。

散々話をした後で、本来欲しかったものがなく、

手ぶらで帰るのも忍びない…という

日本人的義理感があった事も否めませんが、

信頼する専門家が勧めてきた…

これはデカい。

つい、買ってしまいましたね~。

もう、2週間使い続けていますが

その効果のほどは…?

それは次回お伝えします☆

※写真は、Tiranoの薬局の看板と、遠方に

聖マリア大聖堂。


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