日本にはないイタリアのクリスマス飾り
日本にはないイタリアのクリスマス飾り
Galleria del presepio
日本とイタリアのクリスマスの違いをお話した前回に続き、
本日は“純粋商業主義”のジャパニーズ・クリスマスでは決して見られない、イタリアのクリスマス飾りをご紹介したいと思います。
それは、こちらの「キリストさんが生まれた瞬間ジオラマ」、イタリア語で Presepio~プレゼピオ~。
Ho raccolto delle foto del presepio a Tirano.
前回もお話した通り、キリスト教の本場であるイタリアのクリスマス。
キリスト教をキリスト教足らしめている存在、それがイエス・キリストさんですね。
その彼の☆お誕生日☆が、クリスマスなわけです。
だからこの季節になると、教会や街の広場など公共の場のみならず、信仰深い方々の家の窓辺や軒下に、
様々なPresepioが飾られます。
本当に各家ごとに個性があり、またその地域の特色や文化が現れて、毎年犬の散歩がてら
見て回るのが、とても楽しいのです。
また、やはりデザインの国イタリアだからでしょうか。
一般家庭のものでも大変レベルの高いものが多くあり、
街中がちょっとしたミュージアムみたいになるところもお気に入りです。
くどいようだが、私はクリスチャンではない。
だけれども、何かを信仰し敬う気持ちは、どんな宗教であっても美しいと思います。
な~んて、堅苦しい話はこのくらいにして!
今日は、我が町TiranoのPresepio、写真ギャラリー♪
イタリアのクリスマスの雰囲気が、少しでも伝わったら幸いです(*^-^*)
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1.まずはTirano旧市街にある教会広場のPresepioから。
ツリーに並んで見える掘っ立て小屋(?)、こちらがジオラマ専用の小屋であります。
山間部にて木材が豊富です。よって天然木造り。贅沢ですね。
内部のジオラマは、こんな感じ。
このように、キリストが生まれた瞬間と、喜び驚くマリア。
そしてそれを祝福すべく周りに農民や天使などを配置するのが一般的です。
…なんか、見てるだけでワクワクしませんか?
2.一般家庭なのに秀悦!自然素材で信仰深さをしっかり表現☆
こちらは、我が家から歩いて1分、いつもの散歩道にあるご家庭のPresepio。
毎年ながら、感心します。
一般家庭なのに、この規模、このクオリティ。
全景。モミをふんだんに使ったデコレーションがナチュラルで素敵。
キリストさんが生まれた瞬間の部分。
上部からの温かい照明、真っ白な天使が守っている様子。
正に『世の光』がお生まれになった瞬間をうまく表現していますね。
何気にその背後、焚き木をそのまま使っているところもポイント。
その脇、祝福する人々。
ここも自然の枝を上手く使っています。
3.ナイスアイディア!薪のクリスマスツリー☆
暖炉が一般的なこの地方らしく、
ストックしてある薪をツリーに変身!
シンプルで素敵です。
そして背後には、もちろんPresepio。
窓辺いっぱいに広がるパノラマです。
こちらでは、みんな喜び勇んで駆け寄る様子を表現したのかな?
ラテンなノリが感じられます。
4.ちょっとコマーシャル的な飾りも、やはりたま~にある(^^;
旧市街の一番大きな広場にあるPresepioコーナー。
安っぽいサンタが何とも…
ジオラマを作る人形さん達は、近所の学校の子供達の手作りと書いてありました。
ん~、もはやどれが誰だかわからないが、
子供達の熱意は伝わって来ます。
5.これはもはやアート!毎年感動するアンティークPresepio。
こちらは、毎年訪れては感動する、とあるお宅の一角。
かつて使われていた農具や家具を利用して
毎年それは洒落たPresepioを作られています。
ちょっと奥まっているので行きにくい上に、
今年から犬を飼いだしたらしく、ワンワン吠えられつつも
愛犬でごまかしながら撮ってきました。
全景。
これは…木製一輪車ですね、おそらく。
こんなものがまだ保管されているのも驚きです。
そして生花をふんだんに使ったジオラマが、かわいい!
こちらは…乳母車でしょうか?
乳母車の上にキリスト誕生の瞬間を、という
アイディアも素晴らしいですね。
そして窓辺も素敵。
中央のカゴは、この地域で昔ブドウ収穫に使われていた
大きな背負いカゴのミニチュアです。
6.近所の保育園の庭にも。
こちらはほぼ等身大?なくらい大規模ですね。
大きさがわかるよう、愛犬イーラに座っていただきました。
小さい子向けに、かわいく仕上げてあります。
7.その他、次点
窓辺は内外問わず、基本的には外に見せる形が多いようですね。
まぁたぶん、室内にも家族が見るようのがあるのでしょうけど。
以上、Presepioギャラリーでした☆
来年はどんな新作が登場するか、楽しみですね~(#^.^#)